面倒な位置合わせ印刷を簡単に行える「すごい位置合わせ」シリーズの新バージョン。インタフェースが改善され、従来以上に効率よく作業できるようになった。「すごい位置合わせ」は、“定型用紙やラベルをスキャナで読み込み、打ちたい場所に直接文字を入力するだけ”で、入力位置と文字とがピタリと合った美しい書類・伝票を出力できる印刷用ユーティリティ。スキャナで読み込んだ用紙データを利用できるほか、画像ファイル(BMP/JPEG/PNG/TIFF)やPDFファイルを読み込んで利用することもできる。新バージョン「PRO7」ではインタフェースを改善。よく使う機能や設定項目を整理し、作業効率を高めたほか、文字書式設定を強化し、1行あたりの文字数と行数を指定できるようになった。コマンドライン機能も強化され、ほかのアプリケーションとの連携が可能になった。
使い方は簡単。
- 印刷対象をイメージスキャナでパソコンに取り込む
- 取り込んだ画像を背景にして、文字を入力するための「文字オブジェクト」を作成する
- 文字オブジェクトごとにフォントやフォントサイズ、印刷色などを指定する
これで印刷対象の最適な位置やフォントサイズで文字を配置できる。あとは用紙をプリンタにセットして印刷を実行すれば、もとの印刷対象の文字枠にピタリと合った形で文字(だけ)が印刷される。スキャナで読み込むため、どのような用紙にも対応する。「すごい位置合わせPRO7」から直接スキャナを操作して読み込むことが可能。スキャナを利用できない場合は、画像ファイルやPDFファイルから読み込めばよい。
印刷時には、背景のデータを印刷せずに、文字だけを印刷することも、背景もあわせて印刷することも可能だ。
新バージョン「PRO7」ではインタフェースの改善が図られ、ツールバーのデザインが一新された。ツールバーを大幅に整理し、アイコンの配置も変更されて、作業効率が向上した(一見するとリボンインタフェースのようだが、動作は従来のツールバーと変わらない)。
さらに文字書式設定では、文字オブジェクト内の行数や1行あたりの文字数をあらかじめ指定できるようになった。例えば金額やIDのように、入力する数字の桁数があらかじめ決められているような場合、個々の桁をピタリと合わせるのに便利だ。
特定の文字が行頭や行末に配置されないようにする禁則処理にも対応した。禁則処理を行う/行わないは文字オブジェクト単位で指定できる。
差込印刷時に、元の文字列の文頭・文末に指定文字列を付加する機能も追加された。例えば、氏名が入力される文字オブジェクトに対して、文末に「様」を付加するように指定しておけば、自動的に「様」が付加された状態で差込印刷を行える。逆に、指定の文字列を非表示にする(印刷しない)ことも可能。例えば「郵便番号や電話番号からハイフン(-)を省略して印刷する」といったことも簡単だ。
製品には、PDF形式でのファイル書き出しを可能にする「なんでもPDF8」が同梱される。