かわいらしいキャラクタ「ペンちゃん」が印象的な鍵盤ソフト。演奏を記録(録音)したり、再生したりすることもできる。「ペンちゃんの不思議なけんばん2015」は、パソコンのキーボードをピアノの鍵盤のように使って演奏できるソフトウェアMIDI鍵盤。ソフトウェアキーボードのマウスクリックでも演奏できる。MIDI音源に対応し、Windows搭載のソフトウェア音源(Microsoft GS Wavetable SW Synth)または外部音源を利用して、General MIDI(GM)規格で定義された128種類の楽器音(音色)を再生することが可能。音楽の知識がなくれも気軽に楽しめる。「ペンちゃんの不思議なけんばん」の後継にあたり、「楽譜パネル」の追加などが行われた。
メイン画面には、上部に「ペンちゃん」のイラスト、下部にはソフトウェアキーボードが表示され、キーボードまたはマウスクリックによる入力で音が鳴る。鳴らした音は画面右側の「楽譜パネル」で確認することが可能。楽器の種類は、画面上部のプルダウンメニューで選択できる。楽器によっては、さらにコンテキスト(右クリック)メニューで異なる音色を選べるものもある。
キーボードでは、
- 手前から2段目の【Shift】〜【_】および4段目の【Q】〜【[】に白鍵
- 手前から3段目の【A】〜【]】および5段目の【2】〜【^】に黒鍵
が割り当てられ、全体で約3オクターブの音を出すことが可能。キーボードはMOD配列(Zが基本のド)やホームポジション配列(Aが基本のド)を選択できるほか、オプションで任意の配列にすることもできる。ダンパーペダルで音を伸ばしたり、ビブラート使ったりすることも可能。ピッチベンド(移調)やボリュームの調節といった機能もある。さらに、テンキーを組み合わせることにより、和音(コード)を弾くことも可能。テンキーの【1】〜【9】に「Major 7th」「Minor 6th」のようにコードが割り当てられ、簡単にコード演奏を行える。オプション設定でコードのキー割り当てを変更することも可能だ。
演奏した音を録音できる「記録」機能では、独自のPEN(.pen)形式またはMIDI(.mid)形式でファイル保存することが可能。メトロノーム機能も用意され、録音の際に重宝する。
そのほか、アクティブでないときにもキーボード入力に応じて音を鳴らせる「キーボード監視」機能などを備える。