豊富に揃う素材や高い操作性が特徴の“定番”はがき作成・住所録管理ソフト。基本内容はパッケージ版「筆まめVer.25」に相当する(一部の機能と素材を割愛)。「筆まめSelect」は、はじめて年賀状ソフトを使う人のためのサポート機能が充実したはがき作成ソフト。年賀状はもちろん、暑中・残暑・寒中見舞い、イベント通知はがき、挨拶状、喪中はがき、往復はがきといったはがき類に加え、名刺、ネームラベル、カレンダーなどまで、幅広い印刷物を少ない手間で作成することが可能。新バージョン「2015」では、
- 写真にさまざまな効果を適用できる「筆まめフィルタ」(新搭載)
- 「はじめてモード」がタッチパネル操作に対応
- 「年賀状デザインナビ」が写真入りデザインにも対応
など、数多くの機能追加・強化が図られた。利用できるデザインやイラストも45万点に増量した。宛名面の住所録データはカード型の画面で入力するのが基本だが、一覧リスト型での閲覧・入力にも対応する。宛先の氏名、郵便番号、住所のほか、電話番号、メール、誕生日、顔写真も登録でき、個人情報の管理にも使える。さらに、年賀状や暑中見舞いの出受信記録機能もあり、はがきのやり取りの履歴を相手ごとに把握できる。
宛名面の作成画面は住所録カードと連動し、実際のはがきイメージを確認しながら、住所・氏名のフォントやサイズ、位置を調整できる。印刷パターンを利用して、相手ごとにフォントやレイアウトを切り替えることも可能。レイアウトは、標準で「住所が長い/連名が多い」など、4パターンが登録されている。ユーザが設定したものを登録することも可能だ(最大8パターンまで)。
宛名面と文面の作成が一画面で完了する「はじめてモード」は、はじめてでも迷わず使える機能。起動時に通常のモード「筆まめVer.25」か「はじめてモード」かのいずれかを選べる。新バージョン「2015」では「はじめてモード」がタッチパネルにも対応した。シンプルな画面構成と大きなボタンにより、タッチ操作でも快適にはがき作成を行える。
文面の作成支援機能も充実している。例えば「年賀状デザインナビ」では、条件を指定することでデザイン候補が抽出され、賀詞、イラスト、背景、カラーの異なるバリエーションが一覧表示される。「2015」では「年賀状デザインナビ」で写真入りデザインの作成にも対応。さらに「特急デザイナー」「デジカメデザイナー」では、「豊富なサンプルから気に入ったデザインを選んで、イラスト・文章・写真を入れ替えるだけ」と、少ないステップで見栄えのする写真入り年賀状を作成できる。
素材を加工するためのデザインツールには、
- スマホやデジカメの写真、イラストから人物や動物など、必要な部分を切り抜ける「フォトカッター」
- たくさんの写真を図形状(四角、ハート型など)にレイアウトできる「フォトコラージュ」
- 写真素材にコントラスト、シャープネスなどの補整を行える「筆まめレタッチ」
- 写真素材にトイカメラ風、モノクローム、レトロ調などの加工を施せる「筆まめフィルタ」
- 手書き文字やスタンプ、マスキングテープを貼り付けられる「お絵かきペン」
などが用意され、写真やイラストなどをアレンジして、思い通りのはがきを作ることができる。さらに、一風変わった年賀状を作れる機能(初笑い年賀状工房)も搭載。
- スマートフォンをかざすと立体ムービーが表示される特殊イラストを追加できる「ARデザイン」
- マンガで用いられる書き文字の効果音や効果線、吹き出し枠を追加できる「漫画」
- 台紙を選び、写真を切り抜いて、イラスト、テープ、シールを追加できる「スクラップブック」
- 新聞を模した段組表示の年賀状をデザインできる「新聞」
- 思い出の写真を季節、各月ごとに貼り付けられる「年間思い出」
など、アイデアとセンスを生かした年賀状を楽しみながら作成できるようになっている。古いパソコンから新しいパソコンに住所録、年賀状デザイン、差出人データをまとめて移せる「筆まめデータかんたん引越」機能も追加された。Windows XPのサポート終了にともない、新しくパソコンを買い換えるユーザにも配慮されている。