“たのしく・かんたん・きれい”がコンセプトの“定番”はがき・年賀状作成ソフト。豊富なテンプレートから気に入ったデザインを選び、イラストや写真、文章を入れ替えたり、追加したりするだけで、自分らしく美しいはがきを手軽に作成できる。「筆ぐるめ」は、十二支や新春行事がデザインされた「年賀状」をはじめ、暑中見舞い、慶弔のあいさつ、案内状、季節の便りなど、幅広い用途に使えるはがき作成・印刷ソフト。デジカメ写真を簡単な操作で修整・加工することが可能で、写真入りの年賀状も「筆ぐるめ」一本で作成できる。新バージョン「2015」では、イラストを描画したり、写真にコメントを入力したりする際に使えるペイントソフト「openCanvas for 筆ぐるめ」を同梱。さらに、iOS/Androidデバイスと連携するためのスマホアプリも提供される。
大きな特徴は、はじめて年賀状ソフトを使う初心者ユーザを親切に案内してくれる「ナビ」機能が充実していること。起動直後に「ナビ」画面が表示され、「年賀状を作る」「住所録を開く」などからやりたいことを選んで、それぞれの機能画面に進めるようになっている。
メイン画面は「おもて(宛て名)」「うら(レイアウト)」をタブで切り替えて利用する仕組み。いずれも操作順に左から右へボタンが並び、(基本的に)この順番で作業を進めてゆく。例えば「おもて」では、(1)住所録の指定→(2)宛て名の入力→(3)用紙の選択(はがきの種類と文字の方向)→(4)差出人の設定→(5)フォントの指定→(6)印刷またはメール送信。「うら」では、(1)レイアウトの選択→(2)背景の設定→(3)写真の選択→(4)イラストの貼り付け→(5)文面の指定→(6)印刷またはメール送信といった具合だ。
画面左側には「ナビ」が用意され、操作の進捗に合わせて「次に行うべき」操作を教えてくれる。操作に迷ったら、ナビ上に用意されたボタンを押せば、マウスカーソルを必要なアイコンまで自動で動かしてくれる。
以前から「筆ぐるめ」を使っているユーザや、年賀状作成に慣れた人に対しては、通常のメニューバーから(あるいはコンテキスト(右クリック)メニューから)の操作環境も提供。ナビを表示させずに、必要な機能を使うことができる。
うら面の作成では、文章やイラストが配置され、印刷するだけですぐに使える“完成版”や、写真を追加すればすぐに完成する「写真枠」のついたデザインなど、少ない作業で年賀状を作れるテンプレートが数多く用意されている。テンプレートは「定番」「目上」「ともだち」「シンプル」などので分類され、シーンに合わせて選択できる。「写真枠」のテンプレートは「枚数(1〜3枚)」と縦・横とで分類され、手持ちの写真素材を利用した年賀状をすぐに作ることができる。
住所録では、自宅と会社の二つを登録することが可能。会社であれば、氏名、郵便番号、住所のほか、所属、役職、さらに連絡先の電話、FAX、携帯電話、Eメールを登録できる。「宛名専用」のタブ画面により、はがきに記載する情報(氏名、読み、敬称、電話番号、住所、連名)だけを登録することも可能だ。
住所録用の人名外字(拡張漢字)として、旧漢字や異体字を約10,000文字収録する。通常の日本語入力システムでは入力できない漢字の人名・地名を「拡張漢字」から選び、住所録に表示したり、印刷したりすることが可能だ。
おもて面も最小限の手間で作成できる。住所や氏名は、文字数に合わせて文字の大きさが自動設定され、改行も自動的に行われる。フォントおよびサイズの設定や上左寄せ、中央寄せ、下右寄せ、均等・両端といった文字バランスの調整も、項目(氏名、郵便番号、住所、会社、役職)別に行える。手動による位置の調整は不要。プレビューで確認しながら設定を切り替え、最も美しく見えるバランスを選ぶだけと簡単だ。
はがき作成に特化したシンプルモードとして「かんたん筆ぐるめ」がある。パソコンでの年賀状作成に慣れていない人でも、(1)レイアウトを選択→(2)写真を指定→(3)文章のサンプルから最適のものを選択の3ステップで、年賀状の作成が完了する。もちろん写真や文字の配置を微調整したり、文面を編集したり、フォントを変更したりなど、ユーザが手を加えることも可能だ。
同様に、写真入りはがきを簡単に作れるのが「かんたん写真はがき」。(1)写真を選択(最大3枚)→(2)レイアウトグループを選択(未年、年賀状、結婚、出産)→(3)サンプルからレイアウトを選択の3ステップでレイアウトが完了する。必要であれば写真の順序を入れ替えることも可能だ。
写真入りはがきのデザインをよりきれいに演出するための機能も充実している。複数枚の写真を組み合わせて1枚のデザインを作れる「フォトコラージュ」では、使いたい写真を選ぶだけで、自動的に写真が配置される。組み合わせ方はタイル、モザイク、チェッカー、ランダムの4種類から選択できる。順序の入れ替えや文字(枠)の中への写真配置など、ユーザが手を加えて思い通りに仕上げることも可能だ。
新バージョン「2015」で追加された「openCanvas for 筆ぐるめ」では、写真のアレンジや落書き、コメントなどの書き込みなどを行えるほか、一からイラストを描くことも可能な本格ペイントソフト。さらに、今秋にはスマートフォン向けアプリが提供される予定で、スマホの画像にパソコンで作成した写真付きレイアウトを重ねて印刷できるようになる。無線LANプリンタや、キタムラなどのカメラ店のサービスとの連携も可能だ。
そのほか、地図ソフト(Google Map、スーパーマップル・デジタル、MapFan.net、ProAtras、ゼンリンZi、など)、路線検索ソフト(駅すぱあと、乗換案内など)、電子電話帳(写録宝夢巣)との連携機能も備える。