iOSデバイスでの利用も可能になった多機能電子地図ソフト「スーパーマップル・デジタル」の新バージョン。Excelのデータを地図上にグラフ化する機能なども搭載。レジャーからビジネスまで幅広い用途で使える。「スーパーマップル・デジタル」は、道路地図や旅行ガイドの刊行で知られる「昭文社」が発売する電子地図ソフト。ハードディスクに地図データを保持するインストール型(オフライン型)のソフトで、多くの情報を高精細の地図に高速描画できるのが特徴。新バージョン「15」では、従来からのAndroid OS対応アプリに加え、iOS対応アプリの提供も開始。iPhoneなどでも「スーパーマップル・デジタル」の地図データを持ち出して利用できるようになった。ダウンロード版では、地図データは全国の広域図のみが付属し、必要に応じて別途、地域別の地図データ追加購入する。
道路や地形、構造物といった地図要素はベクトルデータで保持し、拡大しても美しく表示される。縮尺は1/1,000から1/500万分までの範囲で、フリースケールで変更できる。
用途に応じて地図のスタイルを変更することも可能。カラフルな「標準表示」のほか、色覚のユニバーサルデザインに対応した「色覚UD表示」、文字が強調された「でっか字表示」、見たいデータを目立たせて表示できる「高速道路強調」「鉄道バス強調」「等高線強調」など、計15種類のスタイルから選択できる。
スポット検索は、
- 「住所」「目標物」「駅」のリストから絞り込む
- 任意のキーワードで検索する
いずれかの方法で行える。リストからの絞り込みでは、例えば目標物(施設やスポット)であれば「外食チェーン→中華チェーン店→(チェーン名)」という具合に、徐々に絞り込みながら探せる。最終的に選んだ目標物は、地図上にすぐに表示される。キーワード検索の場合はあらかじめ検索対象(住所、目標物、駅、郵便番号)を決め、キーワードを入力する。検索範囲を「都道府県」で限定することも可能。例えば、全国にある「自由が丘」という地名を一斉に検索したり、牛丼チェーン「××」の店舗を一斉検索したりといったこともできる。
画面中心位置の周辺にある目的物の検索機能もある。例えば「××駅から1km以内にある外食チェーン店を検索する」ことも可能だ。
設定した現在地・経由地・目的地から最適なルートを検索し、詳細な道順、距離、所要時間を表示してくれる「おでかけプランニング」機能も搭載する。一方通行などの交通規制情報に対応するほか、ガソリン代や高速道路料金などの概算費用も算出でき、旅行やドライブの前に正確なシミュレーションを行える。さらに、路線検索ソフト(「乗換案内」「駅すぱあと」「駅探エクスプレス」。別途、インストールが必要)と連携することにより、鉄道や空路の時刻、経路の検索などを行うことも可能だ。
Android OS/iOS対応アプリとの連携により、スマートフォンの地図データを外出先で利用することも可能。パソコンで作成したプランニングやポイント情報、鉄道駅や住所リストをスマートフォンで検索できる。昭文社発行の「震災時帰宅支援マップ」のデータを取り込むことも可能。「ユーザ独自の情報を追加した上で帰宅マップを作成し、災害時の避難場所を出先で確認する」といったことも行える。
出先では、ユーザ独自のデータ(テキスト)や撮影した画像を書き込んだり、GPS機能を利用して、移動したルートを自動保存したりすることも可能。ナビゲーションだけでなく、ログの記録にも利用できる。
住所録データや顧客管理情報などのファイル(XLS/CSV/TXT)を取り込む機能もある。Excel内の顧客情報を地図上のスポットとリンクさせ、売上実績などのデータを地図上にグラフ(棒グラフ、円グラフ、分布図)で表示させることができる。