“高機能かつユーザフレンドリー”な自己解凍インストーラを手軽に作成できるソフト。アイコンを変更したりすることも可能。「EXEpress 6 Pro」は、Windowsにアプリケーションをインストールする際に使われる「インストーラ」を作成するためのソフト。わかりやすいウィザード形式のインストーラを作成できる。インストーラのアイコンを変更できるほか、インストール先のOSを制限したり、自動実行を設定したりすることも可能。カスタマイズ自由度が高い。コマンドライン操作によるインストーラの作成にも対応する。
作成できるインストーラは「自己解凍実行ファイル」と呼ばれる、単一のEXEファイルからなるもの。実行するとプログラムやデータなどがセットアップされ、スタートメニューへの登録などが行われる。インストーラの作成時にはデータ圧縮も行われ、ファイルサイズは多くの場合、元のサイズより小さくなる。
64bit版のインストーラを作成することも可能。32bit版OSでは動作しなくなるが、64bit版プログラムでしかアクセスできないフォルダなどにもアクセスでき、64bit版のCOMサーバやActiveXコントロールなどをシステムに登録する場合にも利用できる。64bit版の指定を行わなかった場合には32bit/64bitのいずれでも動作するインストーラが作成される。「OSが64bit版であればインストールを行わない」といった指定もできる。
インストーラが動作するWindowsのバージョンを指定することも可能。例えば「Windows XPには対応しない」とか「サーバ版OSでは動作しない」といったインストーラを作成できる。インストール時に、ユーザアカウントに「管理者権限が必要」などのオプションを設定することも可能。インストーラは日本語以外のOSでも動作し、日本語版の場合は日本語メッセージ、それ以外の言語のOSで起動された場合には英語表記となる。
インストールは、わかりやすいウィザード形式で行われる。画面デザインは、Windows XP/2000などでよく見られた「クラシックスタイル」と、最近のアプリケーションに多い、カラーイラストが用いられた「新スタイル」から選択できる(「ウィザードなし」を選択することも可能)。ウィザード画面左側に表示される「パネル」画像は、規定のデザインのほか、ユーザが好みのものを設定することが可能。インストーラ自身のアイコンも、数種類のプリセットのものを利用できるほか、任意のデザインのアイコンを設定することもできる。
インストールされたプログラムを削除するための「アンインストーラ」も作成できる。「EXEpress 6 Pro」標準のアンインストーラであれば、インストーラの作成時に「EXEpressアンインストーラを使用する」を選択するだけで、ユーザが独自のプログラムを用意しなくても、自動的に組み込まれる(必要に応じてユーザが作成したアンインストーラを組み込むことも可能)。
そのほか、
- インストール終了後の特定プログラムの起動
- 拡張モジュールSDKによる、独自画面(例えばプロダクトキーのチェックなど)の追加
- プログラムのデジタル署名による改ざん防止
- CRCによる改ざんチェック
- コマンドラインからのインストーラの作成
などにも対応。商用・業務利用も可能だ。