クリップボードとの間でRGB値を相互に転送したり、外部グラフィックソフトの色指定欄に自動で入力したりできる、コンパクトなカラーピッカー。「色採り」は、デスクトップ上の色を取得し、RGB値を表示する色情報表示・設定用ソフト。グラフィックソフトでの色指定やHTML編集時のカラーコード指定などに役立つ。表示された色を取得してR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の値を表示するほか、HSV値(色相/彩度/明度)の表示にも対応。配色イメージ確認用の簡易ペイント機能「グリッドペイント」も搭載する。スキンに対応し、好みで外観を変更できる。
メイン画面(ツール画面)上の小窓内でマウスのボタンをドラッグするとスポイトモードになり、カーソルでポイントしたRGB値がリアルタイムに取得される仕組み。ボタンをリリースするとスポイトモードが解除され、RGB値が確定する。RGB値の表記形式は6種類から選択することが可能。「255,255,10」のような10進数値や「#FFFF0A」のような16進値を選択・指定することができる(INIファイルを編集することで、表示形式を追加・変更することも可能)。
色の選択でドラッグしている間、小窓内にはマウスポインタ周辺の拡大像が表示される。このときカーソルキーを使って、取得位置を微調整することも可能だ。
色情報の数値部分をクリックすると、選択中の表記形式にもとづいて値がクリップボードに転送される。色情報の転送はコンテキスト(右クリック)メニューから実行することも可能。この場合は、表記形式をその場で選択できる。クリップボード内にRGB値の文字列がある場合は、逆にそれを「色採り」へ貼り付けることも可能だ。
画面上に用意されたスライダー(操作バー)を使えば、RGBそれぞれの値を編集することが可能。取得した値に調整を加えた上で転送することもできる。
さらに、外部グラフィックソフトでの色選択を補助するために利用することも可能。グラフィックソフトの色指定画面でRのフィールドを選択しておき、「色採り」のコンテキストメニューで「RGB値を自動入力」を実行すると、RGB値が自動でセットされる。
色情報は「色リスト」に登録しておくことで、いつでも簡単に呼び出せる。色リストは最大16色までを保存できるカラーパレットの一種で、登録した色の見本とRGB値のほか、色相環上で120度の位置にある色や補色、反転色、モノクロ化した色の見本も表示される。
色リスト上のアイテムをダブルクリックすると「現在の色」としてセットされ、クリップボードに転送したり、自動入力したりすることが可能。色リストの並び順を入れ替えたり、リストを保存・読み込みしたりすることもできる。
そのほかにも、
- 実際に配色を確認するのに便利な簡易ペイント機能「グリッドペイント」
- HSV形式での色情報表示
- ランダムカラーの発生
- スキンによる外観のカスタマイズ
- 最前面表示
などの機能を備える。