ファイル管理やタグ編集、ファイル変換などの機能も備えた統合型オーディオプレイヤー。インターネットを利用してアーティストの情報やアートワーク、コンサートの予定などを入手することもできる。「MusicBee」は、柔軟性の高い検索機能やファイル管理機能、マルチタブによる高い操作性、インターネットとの連携など、数多くの特徴を持つオーディオプレイヤー。機能をフルに利用できるメインプレイヤー(メイン画面)のほか、再生機能だけが極小サイズにまとめられたミニプレイヤー、プレイリストやアーティスト写真などを表示できるようにしたミディアムサイズのコンパクトプレイヤーに切り替えて利用することが可能。さらに、機能面ではコンパクトプレイヤーに準じながら、ビジュアルデザイン面が強化されたシアターモードやスキンの切り替えなど、多彩な外観とユーザインタフェースから好みのものを選択できる。
メインプレイヤーの左ペインには、再生メディアがさまざまな形で分類された「ライブラリ」、プレイリスト、パソコンのドライブ構成がそのまま表示されるフォルダツリー(コンピュータ)があり、探したい楽曲やファイルに応じて柔軟に使い分けられる。
ライブラリには「音楽」のほか、「ポッドキャスト」「オーディオブック」といったフォルダが用意され、さらにインターネットラジオ局や再生履歴などを参照することもできる。
プレイリストでは、ユーザが作成したリストを登録できるのはもちろん、ライブラリ/プレイリストを利用した「オートDJ」や、最近追加された曲や最近再生した曲などの履歴も利用もできる。
メインプレイヤーの中央部はタブ切り替え式のファイルブラウザで、タブごとに異なるプレイリストやライブラリの内容を表示させることが可能。タブ上にはA-Zジャンプバーやトラックブラウザといった機能が用意され、目的の曲にジャンプしたり、ジャンルやアーティスト名で絞り込みを行ったりできる。さらに「再生アシスタント」というポップアップ式のリストを使って、曲を選択したり、文字列検索を行ったりすることも可能だ。
ブラウザで選択した楽曲はその場で再生できるだけでなく、
- 次に再生する曲として登録
- タグの編集や評価の設定
- プレイリストへの登録
- フォルダ間の移動やコピー
- ファイル形式の変換
- 音量の分析
- 同じアルバムや同じアーティストの曲の再生
など、バリエーションに富んだ操作を行える。「フィルタ機能で抽出した曲を新たなプレイリストとして保存する」といった使い方も可能だ。タブ部分には、曲のタイトルやジャンル、演奏時間などが表示される「トラックの詳細」のほか、アーティストや楽曲情報を表示させることも可能。楽曲の再生中に当該アーティストの写真や歌詞をインターネットから自動的に取得し、表示させることもできる。
再生中のリストや関連する写真、歌詞などの情報は、画面右側の「パネルドック」にも表示され、ユーザの好みに応じて使い分けることが可能。パネルドックを左ペインに表示させたり、フローティングウィンドウとして独立させたりすることもできる。
そのほか再生に関する機能では、繰り返しやシャッフル、ゲインの調整、イコライザ、曲に合わせて画面が変化するビジュアライザなどがある。
再生以外の(補助的な)機能では、
- メタ文字でファイル名を指定できるファイル整理(移動)
- 重複ファイルの検索
- タグの編集
- ファイル形式の変換
- 音楽CDやデータCD/DVD/BDの作成
- アートワークのダウンロード
- iPhone/iPodなどとの自動同期
などがある。