ダンジョン探索と戦闘がメインの“戦術性の高い”RPG。敵味方それぞれが自陣の7個のセル上を自由に移動しながら、スキルを発動して戦う。漂流の末、主人公は遺跡と荒くれ者の島に流れ着く
「Crested Guilty 〜天使たちの饗宴〜」は、個性的な主人公による下ネタ混じりの会話と、戦術性の高いオリジナルシステムによる戦闘が特徴のRPG。戦闘の難易度を選択することが可能で、初心者から上級者まで楽しむことができる。お気に入りのキャラクタがよく使うスキルを集中的に強化し、数多の強敵との戦闘に勝利しよう。
ゲームの舞台は「人間」「天使」「亜天使」あわせて約5億の人口を擁する惑星アーク。主人公の「セフィ」は、エルザ海賊団のリーダー「エルザ」を育ての母に、またフェンリル狼の「シーザー」を育ての父に持つ15歳の純血天使だ。
セフィはある日、仲間の海賊たちとともに遺跡「ミューラ」の盗掘を行い、そこでかつての自分と同様、「ゆりかご」の中で眠る幼い天使の娘を発見。「ミリィ」と名付け、アジトに連れ帰った。ところがアジトは突如として謎の勢力に襲われる。敵の狙いはミリィにあると察し、セフィにミリィを連れて逃げるよう命ずるエルザ。脱出に必要な船を沈められながら、からくも海に逃れた。漂流の末、セフィとミリィが流れ着いたのは、遺跡と荒くれ者の島・ファルガ諸島だった……。
ボードゲームのような感覚で戦術を駆使して戦える
ゲームの内容は、ダンジョン内の探索と戦闘がメインのRPG。敵とのエンカウント方式はシンボルエンカウント。ただし、こちらを発見すると追いかけてくるシンボルもあり、シナリオの展開上、決して戦闘を避けることのできない場面もある。
敵との戦闘は「セブン・セル・バトル」と呼ばれるオリジナルの方式で行われる。敵味方それぞれが自陣の7個のセルの上を自由に移動しながら(ボスである大型の敵は除く)攻防を行う。使用するスキルによって、攻撃できる距離と方向が定められていることもあり、簡易のチェスや将棋のような感覚で戦闘を行うことができる。
敵味方の行動はターン制。Timeゲージがたまったキャラクタから行動でき、ターンごとに一定値が補充されるTPを消費して行動できる。特にスキルの発動は、TPの残量が許す限り何回でも行うことが可能。「消費TPの少ないスキルを連発するか、TPを多く消費するスキルで一気に敵にダメージを与えるか」といった戦術選択の楽しさがある。
TPを残しておき、敵の近距離攻撃を受けると直ちに自分のターンとなるカウンターなどにより、ヒット&アウェイを得意とする敵を誘い込むことも可能だ。
戦闘に参加できるメンバーの数は最大3。隊列を変更すれば、メンバーを入れ替えることもできる。
セフィを上手にサポートし、Aランクでの勝利を目指そう
パーティメンバーは、ゲーム序盤はセフィとシーザーだけだが、シナリオが進むにつれ、少しずつ仲間にできるメンバーが増えてゆく。
「セフィ」は純血の天使のため、非常に高い内的魔力、さらには高い体力と攻撃力を持つ。近接攻撃ではパンチやキック、遠距離では銃と、苦手な距離がない。ただし、補助行動をほとんど持たないため、仲間からのサポートが重要。
「シーザー」は、中距離戦闘に優れたキャラ。仲間の攻撃力を上昇させたり、敵を妨害したりするスキルも充実している。魔法や炎による攻撃には弱い。
「オズ」は半悪魔の女性。当初はセフィを敵視していたが、やがて仲間になる。悪魔の特徴である高い外的魔力を持ち、魔法攻撃が得意。仲間のグリフォン「クレスト」を戦闘中に呼び出すこともできる。
「クロード」は、家事が得意で一見、女の子にみえる14歳の少年。ウブなため、セフィにしょっちゅうからかわれる。遠距離攻撃、近距離攻撃をともに使いこなすが、威力はあまり高くない。回復をはじめとした多彩な補助行動が得意。
「エレノア」は、セフィと下ネタで意気投合する亜天使の女性。胸が大きく、身体も大きめ。巨大な剣を振り回すが、攻撃力はそれほど高くなく、むしろ防御的な戦法が得意。攻撃の射程が短いスキルが多く、遠距離攻撃は得意ではないが、「ゆーわく」で敵を自分の前に移動させて、その欠点をカバーする。
「アレク」は、人と話すことがあまり好きではない人間の男性。人間なので、パワーも耐久力もあまり高くないが、地雷系のスキルや強力な毒を付与するスキルなど、状態異常を与えるスキルを多く備える。意外に“使える”キャラクタ。
これらいずれも個性的なキャラクタが物語や戦闘をおもしろくしている。