WindowsシステムやWebブラウザのチューニングはもちろん、Microsoft OfficeやAdobeのCSシリーズといったアプリケーションまで最適化してくれるソフト。しかもフルオートで処理可能なレベルの設定はインストール直後にやってしまうので、メイン画面に表示されるさまざまなツールは「上級者向けの詳細オプション」のようなものだといえるかもしれない。メイン画面から最適化を行える項目の中には、レジストリ項目やWebブラウザの履歴、Cookieなどのクリーンナップに加え、JavaランタイムやAdobe Reader、Flash Playerといった“ほぼ必須”となっているツール類(しかも頻繁に更新される)のアップデート設定まで含まれ、まとめて設定できるのは便利だ。
細かな設定に配慮してか、文字による説明がかなり多いのも特徴的。「あまりパソコンに詳しくないユーザでも、なるべく安心して使えるように」という配慮がさまざまなところでうかがわれる。
親切なポイントといえば、「セキュリティ対策ソフトの干渉解決」にも注目したい。単にアンインストールしただけでは残ってしまう設定やファイルがパフォーマンス低下の原因とならないように、完全に削除しようという支援機能だ。
要は、セキュリティ対策ソフトのベンダーが提供している専用アンインストーラをダウンロードするためのリンク集といったところだが、いろいろなツールを試用して乗り換えてきた人にとっては、各社のサイトをあらためて探し回る手間が省けるだけでも助かる。また、セキュリティ対策ソフトの残骸がパフォーマンス低下の原因になるということを教えてくれる点でも貴重な存在だといえる。
(福住 護)