プライバシーの保護とセキュリティの強化を目指した、「Google Chrome」互換のタブブラウザ。「SRWare Iron」は、Webブラウズの安全性を重視し、さらに高速性やシンプルさも追求したWebブラウザ。「Google Chrome」と同じ「Chromium」をベースに開発され、外観や操作は「Chrome」とほとんど共通。ただし、サーバとの間で通信を必要とする予測関連の機能やレポート送信といった機能は省かれている。
大きな違いは、「Chrome」に搭載されたプライバシー関連機能である、
- インストレーションIDの発行
- アドレスバーでの入力予測
- 入力したURLが存在しない場合の代替候補の表示
- エラーやクラッシュ発生時にGoogleへ情報を送信
- RZLトラッキング
- 自動アップデート(Googleアップデータ)
- URLトラッカー
が「SRWare Iron」では削除されていること。さらに、は、「SRWare Iron」ではiniファイルを編集することで利用できるようになっている。- 「新しいタブ」ページに表示されるサムネイル数(よくアクセスするWebページのサムネイル)
も「Chrome」の「8」に対して、「SRWare Iron」では「12」となっており、ページの構成内容も一部、異なる(詳細は、http://www.srware.net/en/software_srware_iron_chrome_vs_iron.phpに掲載されている)。そのほかの機能やユーザインタフェースは「Chrome」と同じ。オプション設定もほぼ同じだが、プライバシー関連の機能が省かれているのにともない、予測に関する機能や統計情報、障害レポートの送信といった設定も割愛されている。PDFファイルのビューアも搭載しておらず、ブラウザ上での閲覧はできない。
「Chromeにログイン」に相当するのは「Ironにログイン」だが、Googleのアカウントにログインする点では同じだ。