ソフトを開発しようと思った動機、背景
ショウワが学生の頃、とあるアルバムの曲を聞いて思い浮かんだキャラクタの絵を宮城に見せたのが「排気ガスサークル」のはじまりだったのですが、その数年後、ショウワと宮城が絵や設定のやり取りをして以降、お蔵入りになっていた「排気ガスサークル」をショウワと宮城がぽろっと「なんらかの形で残したい、成仏させたい」とつぶやいたのが、「排気ガスサークル」をゲームにしようと思ったきっかけです。そのとき、ちょうど三人で東京の地下鉄のホームに立っていたので、連想ゲームのように「人身事故」の話やいろいろな案が広がっていき、ショウワの中では「これは形にして、たくさんの人に見てもらわないと怨念のようにつきまとうな……」という思いになっていたようです。
当時は別のゲームの制作中でもあったのですが、独特な味のある二人のイラストや広がった設定などをそのまま眠らせるのはもったいないと、上野が「じゃあ『排ガス』、ゲームにしよう」と本格的に企画をし、このゲームを作ることになりました。
開発中に苦労した点
やはりシナリオです。
基本的にDONZUのゲームは「話の流れやキャラクタの案を三人で出しつつ、それを取りまとめて上野が話を書いてゆく」という流れでシナリオを作っていくのですが、「排気ガスサークル」は宮城のオリジナル世界を原案にしていたので、どうしても譲れない主人公の設定で意見がずれてしまい、宮城100%成分のシナリオでいくことになりました。
宮城は「この国語力がない説明下手な奴で大丈夫か」と悩みつつ、国語辞典を片手にルーズリーフ118枚分の話をまとめてくれたり、ほかにもゲームのシステムやアニメーションなども作っていたりしたので、作業中は相当大変だったとは思うのですが、上野としては、彼女の世界観や想いを他者の混じり気なくそのまま出せたので、これが一番よかったと思っています。
キャラクタデザインをしたショウワは、予想より多いキャラクタの人数に苦労したようです。特にMAG団はあまり描こうとしないキャラクタなので、どうしようと街を一人さまよっていたら、ふとガスマスクのお店にたどり着き、そこで「そうだ、ガスマスクだ!」とピンときたみたいです。
ユーザにお勧めする使い方
このゲームは、はっきりいって一周やったくらいじゃあ、謎は解けません。
一周目がグッドエンドだからといって、この世界のことがわかるわけでもないし、すべでのエンディングを見ても、サブ会話などを見落としていると、わからないままのことが多く出てくると思います。なので、ぜひ時間の許す限り、やり込んでほしいです。そして、疑問についていろいろ考えて、語り合ってみてほしいです。
今後のバージョンアップ予定
誤字等を修正したものを最近更新したばかりなので、今後、誤字等が見つからない限りはバージョンアップする予定はありません。エンディング追加なども聞かれたのですが、その予定もありません。
プレイしてくれたみなさんへ
「排気ガスサークル」をプレイしてくださり、ありがとうございました! レビューを書いてくださったり、感想を寄せてくださったり、たくさんの応援、感謝しています。本当に、ありがとうございます!
これからもDONZUをよろしくお願いいたします。
(DONZU)