軽快な動作と堅牢な防御力で定評のある総合セキュリティ対策ソフト「ESETセキュリティ ソフトウェア」シリーズの新バージョン。高度なウイルスやマルウェアによる攻撃への検出・防御力が強化された。「ESET ファミリー セキュリティ」は、不正プログラムや迷惑メール、フィッシング詐欺などの被害からパソコンを守る、パーソナルユーザ向けの総合セキュリティ対策ソフト。紛失や盗難にあったパソコンを見つけるのに役立つアンチセフトや、有害サイトへのアクセスを防ぐペアレンタルコントロールといった機能も搭載する。新バージョン「2014」では、メモリ監視機能が大幅に強化されたほか、アプリケーションの脆弱性に対する防御力の向上なども図られた。Windows 8/8.1に対応する。
1パッケージでWindows、Mac、Anroidの各プラットフォームに対応する。さらにマルチユーザに対応し、5台までのデバイスにインストールできる(マルチプラットフォーム対応で、1台のみにインストール可能な「ESET パーソナル セキュリティ 2014」もある)。
ウイルスのマニュアルスキャンでは、すべてのローカルドライブをワンタッチでスキャンできる「スマート検査」のほか、対象となるドライブ/フォルダ、検査方法などを選べる「カスタム検査」、さらには「リムーバブルメディアの検査」「前回の検査を再実行」の各機能を利用できる。
検査のオプションでは、プロファイルとして「スマート検査」「詳細検査」「コンテキストメニュー検査」があり、既存のプロファイルをベースに、ユーザがカスタム設定を登録することも可能。通常は、プロファイルを切り替えることで、検査方法をスピーディに選択できる。プロファイル内容の変更は「ThreatSenseエンジンのパラメータ設定」「検査の対象」を使って詳細に行える。
設定画面では「コンピュータ」「ネットワーク」「Webとメール」「ペアレンタルコントロール」の各グループごとに、保護機能の有効化/無効化や一定時間内の無効化を選択できるようになっている。
「コンピュータ」に関する設定には、「リアルタイムファイル保護」「HIPS」「アンチセフト」「ゲームモード」「アンチステルス」の各機能が含まれる。HIPSは、実行中のプロセスを監視し、不審な挙動をチェックする機能。ゲームモードはウイルス警告をはじめとするメッセージを一時的に表示しないようにするためのオプションだ。アンチステルスは、自己の存在を隠蔽し、通常のスキャンでは感知できない悪質な不正プログラムも検出可能にする。
アンチセフト(Windows版とAndroid版のみ)は、盗難にあったり、紛失したデバイスの発見を手助けしたりする機能。使用する際にはあらかじめユーザアカウントを作成してサービスへアクセスし、監視対象のパソコンを登録しておく必要がある。サービスにログオンすると、パソコンの現在位置をマップで確認したり、内蔵カメラで周囲の状況を撮影したり、パソコンを使用している人(窃盗犯や拾得者)宛てにメッセージを送ったりできるようになる。
「ネットワーク」に関する設定では、ファイアウォールの一時停止をはじめ、ファイアウォールのルールや信頼ゾーンの設定などを行える。フィルタリングの方法には「自動」「対話」「ポリシーベース」「学習ベース」があり、ユーザのスキルやパソコンの用途などに応じて選択できる。
「Webとメール」に関する設定には、有害サイトのURLをブロックする「Webアクセス保護」、送受信メールをチェックする「メールクライアント保護」、「フィッシング詐欺対策」「迷惑メール対策」の各項目がある。ウイルス感染メールや迷惑メールの処理方法、ホワイトリストやブラックリストの管理などを行える。
「ペアレンタルコントロール」に関する設定では、Windowsパソコンのユーザアカウントごとに年齢を設定し、アクセス可能なWebサイトをカテゴリー別やURL別に制限できる。
さらに「ツール」画面では、
- ログや統計グラフ、隔離リストなどの表示
- ログの保守やアップデートの自動実行を行うスケジュールの設定
- ファイルシステムやネットワークアクセスのモニタ
- パソコンの詳細な情報を記録し、トラブル時の原因追究に利用できる「ESET SysInspector」
- 実行中のプロセスの表示
- 不審なファイルやWebサイトなどの情報を分析用に提出
- レスキューCDの作成
- FacebookとTwitterのアカウントを保護する「ESET Social Media Scanner」
といった機能を利用することが可能。そのほかにも、ログファイルの管理や警告メッセージの通知方法のカスタマイズ、設定のパスワード保護などを行える。