エラーの解消、システム設定の最適化、セキュリティの向上など、さまざまな機能をひとつにまとめた超多機能メンテナンスユーティリティ。「Advanced SystemCare」は、パソコンの安全性を高めたり、設定を最適化して快適な環境を保ったりするための機能が数多く搭載された統合型メンテナンスソフト。パソコンの健康状態やCPU/メモリの使用率などを常時監視できるパフォーマンスモニタ機能なども備える。新バージョン「7」では、Android端末のメンテナンスを行える「ManageMyMobile」、ドライバのチェック・更新機能「Driver Booster」、常駐プログラムの無効化機能「プログラム無効化」などが追加された。
メイン画面は「ケア」「ツールボックス」「ターボブースト」の各タブ画面から構成される。「ケア」では、パソコン内をスキャンし、不要ファイルの削除やエラーの修復、マルウェアの除去などを行える。利用できるのは、
- マルウェア除去
- レジストリ修復
- プライバシースイープ
- ジャンクファイルクリーン
- インターネットブースト
- ショートカット修復
- レジストリデフラグ
- システム最適化
- セキュリティ防御
- ディスクスキャン
- 脆弱性修復
- ディスクデフラグ
の各機能。「ケア」では、選択した機能を一括してスキャン〜処理できるのに対し、「ツールボックス」では、各機能を個別に実行できる。「ケア」には含まれない、「ツールボックス」のみの機能もある。機能は「クリーンアップ」「セキュリティ」「最適化」「コントロール」「修復」「その他」に分類される。
「クリーンアップ」に含まれるのは、ウイルスやスパイウェアなどのマルウェアを駆除する「IObit Malware Fighter」や「レジストリクリーナー」「ディスククリーナー」、さらには「IObit アンインストーラー」「ファイルシュレッダー」、USB接続したAndroid端末のデータを管理できる「ManageMyMobile」の各機能。
「セキュリティ」で利用できるのは、古くなったデバイスドライバを警告して、更新を促す「Driver Booster」、ハードウェアやOSの情報を調べられる「システムエクスプローラー」、実行中のプロセス情報を確認できる「プロセスマネージャー」、ほかのプロセスによってロックされているファイル/フォルダを解除できる「IObit Unlocker」、Webブラウザのホームページや検索エンジン設定が変更されないように保護する「ホームページプロテクト」の各機能。
「最適化」では、メモリを監視して最適化する「Smart RAM」、ブラウザを最適化してWebアクセスを高速化する「インターネットブースター」のほか、「スタートアップマネージャー」「レジストリデフラグ」「Smart Defrag」、ゲーム用に設定を最適化する「Game Booster」を利用できる。
「コントロール」で利用できるのは、パソコンのシャットダウンスケジュールを指定できる「自動シャットダウン」、ハードウェアやデバイスドライバの情報、メモリ使用率などを確認できる「システム情報」、デスクトップアイコンやコンテキスト(右クリック)メニューの表示項目などを簡単にカスタマイズできる「システムコントロール」、ファイル/フォルダをパスワード保護できる「Protected Folder」、不要なサービスを停止できる「プログラム無効化」の各機能。
「修復」には、「ファイルの復元」「ショートカットの修復」、ドライブエラーのチェックと修復を行える「ディスクドクター」、Windowsの問題点を修復できる「Winフィックス」、Internet Explorerのプラグインやコンテキストメニューを管理し、改変された個所を復元できる「IEヘルパー」がある。
「その他」に含まれるのは、「Advanced SystemCare」のポータブル版を作成できる「ASCポータブル」、ドライブの使用状況を解析できる「ディスクエクスプローラー」のほか、「重複ファイルスキャナー」「空フォルダースキャナー」の各機能。
「ターボブースト」は、ボタンのクリックだけでパソコンの最適化、高速化を行ったり、元の設定に復元したりできるもの。ブーストのモード(仕事またはゲーム)や不要なサービスの無効化の設定、バックグラウンドアプリケーションの停止、電源管理の設定をウィザード形式で行える。
メイン画面で利用できる機能に加え、デスクトップには「パフォーマンスモニター」という小型のバーが表示され、CPUとメモリの使用率を確認できる。バーを展開すると、スキャンの実行、メモリのクリア、システムのシャットダウンや再起動といった操作を行えるようになっている。
そのほか、「プライバシースイープ」でスキャンする項目や「ジャンクファイルクリーン」の対象をカスタマイズできるほか、「自動クリーン」のスケジュール設定、除外リストの指定、スキンによる外観の変更なども可能だ。