軽快に動作する高機能PDFビューア。PDFファイルの作成や既存フォームへの入力、注釈の挿入なども可能。「Foxit J-Reader」は、PDF文書の表示はもちろん、フォームへの入力などにも対応したPDFビューア。電子メールでの送信機能、FacebookやEvernoteとの連携機能なども備える。「Foxit J-Reader Plus」の後継にあたる新バージョン「6.0」では、インタフェースがMicrosoft Officeライクなリボンスタイルツールバーに変更され、より直感的に操作できるようになった(従来のツールバーに切り替えることも可能)。Word、PowerPoint、ExcelからワンクリックでPDFを作成できるほか、コンテキスト(右クリック)メニューなどから、さまざまな形式のファイルを簡単にPDF化することも可能。
文書表示エリアはタブ切り替え式。複数のPDFファイルを同時に開き、切り替えながら操作できる。リボンツールバーは「ホーム」「注釈」「表示」「フォーム」「保護」「共有」「ヘルプ」で構成される。
「ホーム」では、表示倍率の変更、PDF文書の作成、テキストや注釈の選択、画像やリンクの貼り付け、ファイルの添付といった基本的な操作を行える。PDF文書の作成は、Microsoft Office文書やテキスト、画像ファイルなどを読み込んで行えるほか、スキャナから読み込んだり、クリップボードから貼り付けたりして行うことも可能だ。
「注釈」では、「ホーム」でも利用可能なテキスト入力(タイプライタ)やノートの貼り付けに加え、マーカーやアンダーライン、取り消し線、置換などのツールを使って、テキストの一部を共著したり、編集の指示を行ったりすることが可能。テキストボックスや引き出し線付きテキストの貼り付け、図形オブジェクトの描画、「極秘」「重要」などのスタンプ画像の貼り付け、カスタムスタンプの作成も行える。
「表示」には、ページの移動、部分的な拡大、ページの回転、見開き表示/スクロールなどの表示方法の変更、音声読み上げなど、文書の閲覧に関する機能がまとめられている。
「フォーム」では、文書上の入力フォームに外部ファイルからデータを読み込んだり、逆にフォーム上のデータをファイルへ書き出したりすることが可能。フォームの内容をリセットしたり、フォームを利用した計算順序を変更したりもできる。
「保護」では、文書上にサイン用の画像を貼り付ける「PDFサイン」や、オンライン電子署名サービス“Docusign”を利用できる。
「共有」では、PDFファイルを電子メールに添付して送信できるほか、Facebookで共有したり、Evernoteへ送信したりもできる。
「ヘルプ」では、ツールバーのモード切り替えやスキンの変更、ユーザマニュアルへのアクセス、アップデータのチェックとインストールなどを行える。
文書表示エリアの左端にあるナビゲーションパネルでは、しおりの管理やページサムネイルの表示、レイヤの表示、注釈や添付ファイルの管理、セキュリティ設定、署名の管理などを行える。
リボンの右上には簡易検索用のテキストボックスがあり、文書表示エリアの下にあるツールバーでは、ページの移動用ボタンやレイアウトの切り替え、表示倍率の変更などを行える。
さまざまなアプリケーションの印刷機能を使って、PDF文書を作成するための仮想プリンタドライバ「Foxit Reader PDF Printer」が付属する。