直感的に操作できる“パラパラアニメ”作成ソフト。最大999フレーム、64セルまでのアニメーションを作成できる。「TukunEditor」は、RPGなどで使われることの多い、パラパラ漫画のようなアニメーションを作成できるソフト。「セル」と呼ばれる画像パーツを画面内に貼り付けてゆくだけで、簡単にアニメーションを作成できる。作成したアニメーションは、「WOLF RPGエディター」や「RPGツクール」などで利用することが可能。アニメーションGIFや結合PNGなどのアニメーション画像として出力することもできる。
アニメーションを構成する個々のコマ(フレーム)は、「TukunEditor」のメイン画面上に、ビットマップ画像パーツの「セル」を配置して作成する。例えば「頭部、胴体、左右の腕、左右の足といったセルをフレーム内に配置し、人型を構成する」ようなイメージだ。配置したセルを、次のフレームで位置を変えたり、表示の有無を切り替えたり、拡大・縮小したり、回転させたりして、動きを表現する。
セル用の画像は別途、ペイントソフトなどで作成したBMP/PNG/GIF/XYZ形式のファイルを用意する。ひとつのアニメーションには、縦10個×横10個といった具合に、複数のセル画像を収められる。読み込み時に画像の縦横の分割数を指定すれば、「いくつのセルを含めるか」を決められる。例えば10×1の分割を指定した場合には、横10個、縦1個の計10個分のセルが含まれる。ひとつのアニメーションには複数の画像ファイルを指定でき、セルのサイズもそれぞれ個別に指定することが可能。例えば「人物とアイテムとを別々のファイルとしてライブラリ的に利用する」といったこともできる。
アニメーションを作成するには、フレームごとに個々のセルの配置を変化させる必要がある。「TukunEditor」では、前後のフレーム画像との間でセルの位置関係がわかりやすくなるよう、前後の画像が薄い色で表示される。さらに、セルの位置を手動で調整するのではなく、開始フレームと終了フレームとを指定し、フレーム間のセル位置を自動的に補完する機能もある。アニメーションの動きの速さを決めるフレームレートやインターバルなどを指定することも可能だ。
編集画面にはグリッドが表示され、グリッドに合わせてセルを配置できるのはもちろん、グリッドを無視して自由に(ドット単位で)配置したりすることも可能。下絵としてGIFファイルなどを編集画面に敷くこともできる。編集画面の拡大表示も可能で、RPGのキャラクタのような小さなサイズのアニメーションも容易に作成できる。
作成したアニメーションは「TukunEditor」上で再生できるほか、アニメーションGIFや結合PNGなどの形式でファイル出力することが可能。同じ作者・IVatuさん作のアニメーション作成ソフト「NanimEditor」のデータ読み込みにも対応し、「NanimEditor」で作成したアニメーションのビューアとしても利用できる。
「WOLF RPGエディター」や「RPGツクール(2000/XP/VX/VXAce)」では、アニメーション再生時に音声再生エフェクトを加えることができる。「WOLF RPGエディター」のコモンイベント機能にも対応する。