ファイル名や拡張子、作成日、作成者名などの属性情報を効率的に編集できるソフト。「Propachange」は、ファイル/フォルダの属性(プロパティ)を編集するための専用エディタ。表計算ソフト風の画面で直接、編集を行えるほか、Microsoft Excel形式のデータを利用して、一括変更することも可能だ。
メイン画面は「プロパティ編集」「フォルダ編集」「仮想フォルダ」「仮想対象フォルダ」の各タブ画面からなり、通常は「プロパティ編集」または「フォルダ編集」を使って書き換えを行う。
「プロパティ編集」は、ファイル単位での編集に使用する。フォルダを指定すると、含まれるファイルが一覧表示されるので、表計算ソフトでの文字編集と同様に、編集対象のフィールドをクリックして、属性を編集する。修正が終わったら「更新」ボタンをクリックして、実際の書き換えを行う。
一覧表のうち、フォルダ(ファイルのパス)や現在の名前、サイズといったフィールドは背景色がグレーとなって編集できないのに対し、編集可能なフィールドは背景色の指定がなく、白地で、識別するのが容易。属性を編集したフィールドは背景色が変化する。そのほか、フィールド名(行ラベル)のクリックによる並べ替え、ドラッグによるフィールド順の入れ替え、フィールドごとの表示/非表示の切り替えなどを行える。
ファイル名や作成日、更新日といった基本的な属性だけでなく、Office文書で使用される作成者やタイトル、カテゴリ、コメント、改訂番号などを編集することも可能。さらに、アプリケーション名やバイト数、文字数、段落数、バージョンなどの「編集不可で表示のみの情報」も表示され、不要なものは非表示にすることもできる。
「フォルダ編集」の機能も「プロパティ編集」に準じるが、表示されるのはフォルダのみ。表示項目もフォルダに関するものに限られる。
「プロパティ編集」「フォルダ編集」では、Excel形式ファイルをインポート/エクスポートすることも可能(XLS形式のみ)。エクスポートの場合、フィールドの塗り分けはそのままExcel上にも反映される。エクスポートしたファイルをExcel上で編集したのち、インポートし、「更新」ボタンをクリックすれば、一括変更することが可能だ。
「仮想フォルダ」「仮想対象フォルダ」は組み合わせて使用する。「仮想フォルダ」は、条件にマッチしたファイルだけが抽出表示されるフィルタ機能。「仮想対象フォルダ」は、検索範囲となるフォルダの指定に使用する。
「仮想フォルダ」で使用できる条件は、ファイル名に含まれる文字や拡張子、カテゴリ、表題、作成者など。ひとつの条件に対して複数の値を設定できる上、条件は三つまで設定することが可能。異なる条件で「仮想フォルダ」を作成しておけば、フォルダを切り替えるだけで、異なる抽出結果が得られる。さらに、一度抽出を行うと、「Propachange」を再起動した場合も、自動的にデータが読み込まれる。再設定の手間が省ける。
「仮想対象フォルダ」でも、抽出範囲として複数のフォルダを登録することが可能。登録したフォルダから実際に抽出する対象は、チェックボックスで選択する。
抽出結果の表示や基本的な編集方法は「プロパティ編集」「フォルダ編集」に準じたものだが、背景色が異なり、淡いコーラルピンクで表示された部分が編集可能なフィールドとなる。編集結果はただちにファイルへ反映され、「プロパティ編集」「フォルダ編集」のように「更新」ボタンをクリックする必要はない(その代わり、Excelを利用した一括変更はできない)。