CPU稼働率やメモリ使用率、ディスクアクセスなどの状況をリアルタイムで表示するシステムモニタ。最前面表示や一時的な非表示化、半透明表示など、多彩な表示方法を選択できる。「thilmera(シルメラ) 7」は、パソコンの動作状況をリアルタイムで確認できるモニタリングソフト。コンパクトな画面にパソコンの詳細な状況が表示されるほか、タスクトレイアイコンのグラフで物理メモリの使用率などを確認することも可能。さらに、チップヘルプにも表示される。表示可能な項目は多岐にわたり、ユーザの好みに応じてカスタマイズできるようになっている。
表示できる項目はCPUの稼働率や温度、メモリの使用量といった基本的なものから、実行中のプロセスやスレッドの数といった詳細な情報にまで及ぶ。項目のほか、配色などもカスタマイズできる。
表示には一切画像を使わず、ドット文字を使用。画面サイズのコンパクト化を実現する一方、表示項目に応じた画面サイズやレイアウトの変更にも柔軟に対応する。ドット文字を使わずに、任意のフォントで表示させることもできる。
画面の最小化や半透明表示、さらには「アクティブウィンドウがムービープレイヤーや全画面表示の場合、自動的に非表示にする」オプション項目などもあり、ほかの作業をできるだけ妨げないように配慮されている。
表示項目は「日時」「メモリ」「ドライブ」「ネットワーク」「CPU & GPU & MB」「プロセス」「サウンド」「詳細」の8グループに分類され、詳細な設定を行える。
「日時」では、日付や月間カレンダーが表示される(初期状態)。世界時計(五つまで)やシステムの稼働時間を表示させることも可能だ。
「メモリ」では、物理メモリ、ページファイル、仮想メモリ、ビデオメモリの容量を表示させることが可能。単位も指定できる。自動メモリパージ機能のON/OFFの切り替えも行える。
「ドライブ」で設定できるのは、論理ドライブの使用量または空き容量の表示、ディスクI/Oの値やグラフの表示、ディスクI/Oが最も多いプロセス名の表示など。ハードディスク温度のモニタも可能で、指定の温度に達した場合に自動で電源をOFFにすることもできる。
「ネットワーク」では、ネットワークI/Oの値やグラフの表示に関する設定を行える。SNTPサーバを利用したシステムクロックの時刻合わせも可能。ほかのパソコンで起動している「thilmera 7」をモニタできるようにするデータシェア機能も備える。
「CPU & GPU & MB」で設定できるのは、CPUの稼働率や動作温度、クロック周波数、GPU情報の表示、ノートPCのバッテリー残量表示など。CPU稼働率は、現在の稼働率のほか、前回との平均や10回平均、100回平均など、計測方法を選択できる。
「プロセス」では、実行中オブジェクトの表示(プロセス、スレッド、ハンドル)、CPU稼働率やメモリ使用率が上位のプロセス名の表示数などを設定できる。
「サウンド」では、パソコンで再生中のサウンドを、レベルゲージやスペクトラムアナライザでチェックすることが可能。
「詳細」では、温度警告に関する詳細や差分バックアップミラーの使用/不使用を設定できる。
これらの項目は、表示/非表示を切り替えたり、表示順を変更したりすることが可能。順序は優先度の形で指定し、値が小さいものほど上に配置される。
そのほかにも、
- スクリーンショットの保存
- シャットダウン、ログオフ、再起動などの制御
- システム情報などのレポート表示
などを行える。