パソコンのハードウェア構成やOS、BIOSのバージョンなどを表示するソフト。シンプルなデザインの画面でわかりやすい。「Speccy」は、使用しているパソコンに関する詳細な情報を確認できるソフト。「要約」をはじめとした11のセクションにわたり、ハードウェアのモデル名や動作クロック、BIOSのメーカーやバージョンといった情報を表示する。スナップショットを作成し、専用サーバでインターネット上に公開したり、XMLやテキスト形式で保存したりすることも可能。
選択できるセクションは「要約」「オペレーティングシステム」「CPU」「メモリ」「マザーボード」「グラフィック」「HDD」「光学ドライブ」「オーディオ」「周辺機器」「ネットワーク」の11項目(ハードウェアやOSの構成によって変化する)。
「要約」では、OSのバージョン、CPUのモデル名/動作クロック/製造プロセス/動作温度、物理メモリの仕様/搭載量、マザーボードのモデル名/動作温度、モニタの解像度/リフレッシュレート/VRAM容量、ハードディスクのモデル名/容量/動作温度、光学ドライブのモデル名、オーディオデバイス名などが表示される。
「オペレーティングシステム」で表示されるのは、OSのバージョン、インストール日、シリアル番号、Windowsアップデートの実行設定、Windows Defenderの動作状況、使用しているアンチウイルスおよびファイアウォールアプリケーション名、.NET Frameworkのバージョン、IEのバージョン、Java Runtime環境、電源管理の設定、現在実行しているセッションの稼働時間/最終起動時刻、タイムゾーン、スケジューラの設定、実行中のプロセス一覧、ホットフィックス(セキュリティアップデート)の適用状況、システム関連フォルダのパス一覧、実行中のサービス一覧、セキュリティオプション、デバイスツリーなど。
「CPU」では、メーカー/モデル名、コア/スレッド数、ソケット形式、製造プロセス、SSE/MMXなどの拡張命令への対応、コア速度/バス速度、平均動作温度、キャッシュ搭載量など。
「メモリ」では、総メモリスロット/使用スロット/空きスロット数、メモリ形式、物理メモリ搭載量、動作クロック数、CASレイテンシ、メモリ使用率、利用可能物理メモリ/仮想メモリ、メモリモジュールの製造メーカー/最大バンド幅/製造年月/シリアル番号など。
「マザーボード」では、製造元/モデル名/バージョン、チップセットベンダー/モデル名/リビジョン、動作温度、BIOS製造元/バージョン、バススロットの仕様/使用状況など。
「グラフィック」では、モニタの名称/画面解像度/カラー深度/リフレッシュレート、グラフィックチップ名/リビジョン/動作クロック/メモリクロック/製造プロセス、バス規格、BIOSバージョン、メモリの種類/物理メモリ量/仮想メモリ量、DirectXのバージョン、パフォーマンスレベル、OpenGLのバージョンなど。
「HDD」では、モデル名/製造メーカー名/フォームファクタ/キャッシュサイズ/ヘッダ/シリンダ数/インタフェース仕様/シリアルナンバー、電源ON回数/日数、容量、S.M.A.R.T.情報、パーティションサイズ/ファイルフォーマット/使用量/空き容量/ボリュームシリアル番号、メモリカードスロット仕様など。
「光学ドライブ」では、モデル名、メディアの種類、動作状況、ドライブ文字名、メディアのマウント状況など。
「オーディオ」では、サウンドカード、再生/録音デバイスの名称など。
「周辺機器」では、キーボード、マウス/タッチパッドなどのポインティングデバイス、外部ディスク、プリンタなど周辺機器のモデル名、ドライバのバージョン、接続ポートなど。
「ネットワーク」では、IPアドレス/サブネットマスク、ゲートウェイサーバ/DNSサーバ/DHCPサーバなどのIPアドレス、外部IPアドレス、アダプタの種類、接続速度、コンピュータ名/ワークグループ名、リモートデスクトップの使用状況、Wi-FiのSSID/周波数/チャンネル番号/信号強度/暗号化アルゴリズム、WinHTTPの接続状況、ネットワーク共有/探索の乗状態、実行中のTCP接続一覧など。
表示された情報は、テキストまたはXML形式のファイルとして保存したり、印刷したりすることが可能。スナップショットの保存と読み込みにも対応する。「スナップショットの発行」機能を利用すれば、情報を公開サーバにアップロードすることも可能だ。
そのほかにも、
- 項目タイトルや値を対象とした文字列検索
- 温度表示の単位指定(摂氏/華氏)
- アップデートの自動チェック
といった機能を備える。