じっくりと楽しめる“正当派”長編RPG。記憶を失った少女を操作し、仲間を増やしながら地下世界の五つの街を旅して回る。広大な地下世界を仲間と一緒に旅して回る長編RPG
「恐怖!ムルムル遺伝症“廻”」は、記憶を失った少女が自分の正体を知るために、地下世界を旅する長編RPG。五つの街からなる、閉鎖された広大な地下世界を旅して回り、地上世界への道を切り開いて、失われた記憶を取り戻してゆく。
ゲームの舞台は「地下世界アルチェリンガ」。偶然発見された古の広大な地下都市を企業が再開発したもので、都市内では何千万人もの人間が暮らしている。人の住む区域は、
- 地下世界の辺境にある、開発途中で放置された古風な町「アデニン」
- 企業の重鎮が住まう緑の都市「チミン」
- 多くの企業や会社が集う現代都市「シトシン」
- 最も文明力の高い「グアニン」
- 一番地上に近い都市「ウラシル」
の五つに分かれ、それぞれ街道で繋がっている。地下世界アルチェリンガの中央には、地上世界と地下世界を繋ぐエアダクト「セントラルドグマ」があり、すべての都市はセントラルドグマを取り巻くように構成されていた。アデニンから地上への道のりは、普通に歩いても一週間以上。その上、居住区以外の場所にはモンスターが棲息し、上に行けば行くほど強いモンスターが出現する。また、この地下世界は数十年前から閉鎖されており、誰も地上に出ることができない状態が続いていた……。
旅を続けることで、フウミは多くの少女たちと知り合ってゆく
ゲームの主人公は、記憶を失った謎の少女。鏡を見た本人いわく「なかなかの美少女」とのこと(数十年間眠り続けていたようで、実年齢はとても少女とはいえないが、容姿などに変化はないようなので、そこは深く追求してはいけない)。
彼女は、アルチェリンガの開発にも関わっていた「タツミ」という男の家で目覚める。自分の名前も覚えていなかったが、タツミから贈られた短刀「楓」に彫られていた「楓実」の文字から、どうやら「フウミ」という名前であったらしいことを知り、以後そう名乗るようになった。発見時、セントラルドグマにいたことから、地上世界との関わりを推察され、記憶を取り戻すために地上を目指すことをタツミの家の「メイドさん」に勧められる。
「メイドさん」は、タツミよりフウミの世話をするように託かった、フウミと同年代に見える少女。しかし、その指示を受けたのが、タツミが家を離れた数十年前ということは……。
「グレーテル(通称グレたん)」は、フウミの心の中からフウミのことを見守る少女。タツミの家の中にあるフウミの日記を読むことで出会うことができ、いろいろな技能を教えてもらえる。戦闘中に心象グレたんとして呼び出して、物理攻撃を行ってもらうこともできる。
「アリシア」は、チミンで出会った17歳のおおかみ娘。チミンでは知らない者がいないほどのおてんば娘で、地下世界から出て、たくさんの本を集めることを夢見ている。狼牙剣術をベースにした剣術技能とHP、攻撃力、敏捷力に優れ、人間離れした洞察力と行動力を持つ。
そのほか、各都市で出会う少女たちが仲間とフウミの仲間となってゆく。
新たな技能を習得するには、アストラル鉱石を入手する必要がある
ゲームの大きな特徴は「レベルアップでは技能を習得することができない」こと。新たな技能を習得するには、それぞれのキャラクタが自分の家にある日記を読んで自分の心の中に入り、そこにいるキャラクタから技能を教えてもらう必要がある。技能習得のために、頻繁に家に帰る必要があるが、アイテムショップで購入できるテレポートアイテムを使用すれば、一瞬で家まで帰還できる。アイテムのストックさえ忘れなければ、この点は問題ない。
問題となるのは、技能習得に必要なレベルに達していることと、所持しているアストラル鉱石の数。アストラル鉱石は、マップ上で時折、入手することができるが、すべてのキャラクタに思い通りの技能を習得させるにはどうしても足りない。習得させる技能の選択が重要となる。
アイテムの購入などに必要なお金は、戦闘だけでは十分に得ることができず、戦闘で勝利したときにモンスターが落としたアイテムを換金してまかなう必要がある。モンスターが落とすアイテムの多くは、使用キャラクタには直接的な利用価値はまったくないが、思わぬ高額で買い取ってもらえる。ただし、これらのアイテムは、製作工房で武器・防具・アイテムを製作してもらうのに必要となることがある。売るアイテムと、取っておくアイテムとの取捨選択が重要だ。