開発再開の背景
ご存知の方は少ないと思いますが、前バージョンは2004年を最後に開発を休止していました。当時、メインで使用していたハードディスクが壊れてしまい、最新のソースコードが消えてしまったため、開発意欲がなくなってしまったことが原因です。開発再開を決意するのは、それから7年後の2011年の夏です。久しぶりに起動した「StyleNote」を見て「古くなったなぁ」と感じたことがキッカケです。久しぶりにプログラミングをしてみたい衝動にも駆られたことで、その直後から再開発に着手しました。
自分が書いたコードを把握することに最初は苦労しましたが、まとまった時間を作りながら、ゆっくりと開発を進めてゆきました。
そして、開発を再開してから約1年後の10月、Public Betaの一般公開に至りました。実に8年ぶりのバージョンアップとなりました。
「StyleNote」だからできること
「StyleNote5」は、いわゆるタグ挿入型のHTMLエディタです。当初から《きれいなUIデザイン》と《使いやすいインタフェース》を意識して開発を進めています。「StyleNote5」では、これらに加えて《「StyleNote」ならではの機能》を増やすことを意識しています。
例えば、「StyleNote」では《キー入力支援》機能としてHTML/CSSの補完機能が搭載されていますが、これに加えて、ファイルパスの補完やカラーコードの補完等、編集中ファイルの内容からダイナミックに値を取得する仕組みが新たに実装されています。正しいファイルパスの入力をすばやく行えるようにサポートする仕組みのひとつです。
また、HTMLタグに記述されたID/CLASS属性から、その定義先を簡単に見つけることができる《スタイルルーペ》機能も搭載しています。複数の外部CSSファイルを開いて定義先を探す手間が省ける便利な機能です。
ほかにも多くの機能が実装されており、新機能の追加投入も予定しています。ぜひ、いろいろな機能に触れていただければと思います。
ユーザのみなさまへ
8年前にはなかったスマホの登場や、HTML5/CSS3といった仕様の変化等、HTMLエディタが対応すべき点は以前に比べて圧倒的に増えています。そして、これらに少しでも対応すべく、今後も「StyleNote」を開発していきたいと思っています。新しい「StyleNote」を今後ともよろしくお願いいたします。
最後に、今回の開発再開に際しては、公式ホームページにて、多くの方からありがたいコメントをいただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。この場を借りてお礼申し上げます。
(Niimi Rikiya)