「SliderDock」は、3Dのリング状に配置されたアイコン──土星の環を思い浮かべるとわかりやすい──をマウスのホイールで回転させ、開きたいアイテムを選択するランチャ。常駐したタスクトレイアイコンのダブルクリックやポップアップメニューで、必要なときにすばやく呼び出して利用できる。

リングの中で最も大きなサイズのアイコンは“IconSeeker”と呼ばれる。IconSeekerのポジションにあるアイコンをマウスでポイントすると、ポップアップウィンドウ（Description Box）にアイテム情報が表示される仕組み。ダブルクリックでアイテムが開く。IconSeeker以外のアイコンをポイントした場合はアイテム名がポップアップ表示され、クリックするとリングが回転する。

リングにアイテムを追加するには、エクスプローラなどからIconSeeker上にアイコンをドラッグ＆ドロップすればよい。リング上のアイコンの位置を入れ替えは、アイコンをそのままドラッグするだけ。直感的に操作できる。

IconSeeker上のコンテキスト（右クリック）メニューでは、アイコンの名前やパスなどの編集、メニュー全体のカスタマイズ、リングの追加や削除などを行うことが可能。複数のリングを登録しておき、アイテムの種類や作業目的に応じて、切り替えて使うこともできる。IconSeeker以外の小さなアイコンのコンテキストメニューからは、アイコンの設定やアイコンの削除などを行える。

リングの表示位置は、IconSeekerをドラッグすれば移動させることができる。表示位置をロックしたり、デスクトップ中央に移動させたりすることも可能。リングを呼び出したときの表示方法は「何もしない（常に同じ位置に表示）」「マウスポインタの位置にIconSeekerが来るように表示」「IconSeekerの位置にマウスポインタを移動」から選べるようになっている。

リングの表示/非表示や回転、切り替えなどは、ショートカットキーで行うことも可能。アイテムアイコンやIconSeeker、Description Boxなどの背景画像を変更したり、フォントや文字色を指定したりすることもできる。