実行中のプロセスとその詳細情報を見ることのできるタスクマネージャ。「Security Process Explorer」は、Windows標準の「タスクマネージャ」にはない機能を持つ高機能タスクマネージメントソフト。不正なプロセスの実行をブロックするセキュリティ対策機能を備えていることが特徴。プロセスに関連するモジュールをすべて抽出し、確認することもできる。
起動すると、Windows標準のタスクマネージャと同様に、その時点で実行されているプロセスが、CPU使用率、CPU使用時間、メモリ使用量といった情報とともにリスト表示される。リストで選択したプロセスのファイル名やフォルダ(パス)、プロセス優先度、ファイルタイプ、作成者、バージョンなどの詳細情報を確認できる。さらに、当該プロセスに関連するすべてのモジュール(DLL)を表示する機能もあり、「そのプロセスがどのような動作をしているか」を把握できるようになっている。
大きな特徴は──ソフト名にも示されているように──セキュリティ対策機能が搭載されていること。ひとつはプロセスの信頼性を測る目安になる「Rating」機能。「Security Process Explorer」のユーザがプロセスの信頼性を「Neutral」「Trustworthy」「Dangerous」で評価したもので、「Trustworthy」と「Dangerous」の割合がグラフで表示される。評価は自分だけのメモとして、コメントとともに記録しておくことも、ほかのユーザと共有することもできる。
もうひとつは「ブロック」機能。プロセスの詳細情報や「Rating」によって、不正または不要と判断されたプロセスが実行されないようにブロックする。
タスク管理機能では、プロセスの終了、優先度の指定を行うことができる。また、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開いたり、パソコンのシャットダウンや再起動を「Security Process Explorer」から実行したりすることもできる。
「Security Process Explorer」をWindows標準のタスクマネージャ」と置き換えることもできる。置き換えを実行すると、【Ctrl】+【Alt】+【Del】キーによる「タスクマネージャ」の起動で「Security Process Explorer」が立ち上がるようになる。