一気に置換してしまうのではなく、「該当するファイルのリストを表示し、そこからさらに対象ファイルを選択した上で置換を行う」という、二段構えのスタイルが特徴。つまり置換を行わず、検索のみのGREPソフト的な使い方もできる。加えて、置換前、置換後の状態をプレビューできるだけでなく、関連付けられたアプリケーションでファイルを開いたり、保存先のフォルダを開いたりすることも可能。テキスト加工にとどまらず、データの検索やファイル管理の補助ツールとしての使い方もできるだろう。
フィルタ設定や検索・置換文字列はアプリケーションの終了時に自動的に保存されるので、毎回決まったパターンでの検索・置換を行う人にとっては。そのつど指定する手間が省けて便利。マッチングの結果を簡単にチェックできるプレビュー機能と相まって、正規表現の使い方を学ぶためのいい教材にもなりそうだ。
プログラムのソースコードやWebページの編集、表計算ソフトやデータベースで利用するデータの整形、テキスト形式で保存した資料の検索など、使いこなし次第で幅広い用途に活躍してくれることだろう。
(福住 護)