「不正アクセスの検知」「ウイルス対策」「ファイルの安全性の評価」などの機能により、インターネットの利用にともなうさまざまな脅威からパソコンを守ってくれる総合セキュリティ対策ソフト。「ノートン インターネット セキュリティ」は、不正プログラムやインターネット経由の攻撃からパソコンを守り、Web閲覧やネットショッピング、オンラインバンキングなどのサービスを安全に使えるようにしてくれる“定番”セキュリティ対策ソフト。1ライセンスで3台までのパソコンにインストールすることが可能。無料でダウンロードできる「Norton Management」を利用すれば、Webブラウザ上で複数のパソコンにインストールされた「ノートン インターネット セキュリティ」のアップデートや有効期間の延長などを管理できる。新バージョンではインタフェースを一新。メニューが再編成され、従来以上に使いやすくなった。Windows 8に対応する。
ホーム画面には、四つのボタンアイコンが並ぶ。
- セキュリティ設定に応じた保護状態の表示およびシステム負荷の表示用ボタン
- マニュアルスキャン用の画面を開く「今すぐスキャン」
- 「ライブアップデート」
- 主要な保護機能のON/OFFを切り替えられる「詳細表示」
マニュアルスキャンで行えるのは、- コンピュータスキャン(クイックスキャン、システムの完全スキャン、カスタムスキャン)
- 評価スキャン
- Facebookウォールのスキャン
任意のドライブやフォルダを対象にスキャンを行うときは「カスタムスキャン」を使用する。「評価スキャン」は、パソコン内のプログラムやプロセスに対して、信頼性や普及率(全世界でどの程度使われているか)をチェックできるもの。結果はインターネットを介して、全世界のユーザと共有でき、未知の脅威の発見やスキャン時の負荷軽減などに貢献する。「Facebookウォールのスキャン」は、ユーザが使用しているFacebookへの投稿を対象に、不正なサイトへのリンクなどが含まれていないかどうかをチェックするもの。結果はWebブラウザ上でリンクごとの評価として表示される。
保護機能は大きく「コンピュータ保護」「ネットワーク保護」「Web保護」に分けられる。「コンピュータ保護」で行えるのは「ウイルス対策」、ファイルを評価する「インサイト保護」、「スパイウェア対策」、プログラムの動作から未知の脅威を検出する「SONAR保護」の四つ。
「ネットワーク保護」には、「スマートファイアウォール」「侵入防止」「電子メール」の各保護機能に加え、プログラムの脆弱性(弱点)を補う「脆弱性保護」、ネットワーク接続の状態をチェックしたり、信頼性レベルを設定したりできる「ネットワークセキュリティマップ」機能が含まれる。
「Web保護」で利用できるのは、パスワードやカード番号などの個人情報が漏洩するのを防ぐ「IDセーフ」、「ブラウザ保護」、「Webの安全な閲覧」、「ダウンロードインテリジェンス」、インターネットの利用時間や閲覧可能なWebサイトを制限する保護者機能「Norton Online Family」など。インターネット利用の安全性を高めてくれる。
「詳細表示」画面ではカバーできない詳しい保護設定は、メニューの「設定」ボタンからカスタマイズできるようになっている。スキャンから除外する項目の登録やネットワーク経由での侵入防止、スパムメール対策、ファイアウォールやIDセーフの詳細設定、そのほかの動作オプションなどがまとめられている。
メニューバーの「パフォーマンス」では、スキャン履歴などのイベントログやCPU/メモリ使用率などを確認することが可能。さらに、補助的な機能として、
- Andoroid版セキュリティ対策ソフトのダウンロード
- URLや検索語句を入力して事前に安全性をチェックする「セーフWeb」
- オンラインストレージへのバックアップ
なども利用できる。そのほかにも、
- システムの動作状況を監視し、CPUやメモリの使用率が高くなると警告する「パフォーマンス監視」
- 全画面表示中のプログラムがある場合、各種通知を控える「サイレント」モード
- バッテリー駆動中の消費電力を抑える「省電力」モード
- 月単位でのレポート表示
などの機能が用意されている。