使わなくなったアプリケーションをアンインストールしても、そのアプリケーションがシステム内にファイルやレジストリを残していくのはめずらしいことではない。アプリケーション本体が不要なのだから、当然そうしたデータもいらないわけで、こちらとしては消してしまいたい。が、問題なのは「どこにどんなファイルやエントリを作っていったのか、わからないことが多い」ということだ。特にWindows 7/Vistaでは、Program Files配下にファイルを書き込むことができない。そのため、アプリケーションはインストール時にProgram Files以外の場所にデータファイルを作るようになっているが、その場所がアプリケーションによってまちまちで、手動で削除するのは、とても面倒なのだ。
「GeekUninstaller」は、そうした面倒を解消してくれる。とにかくシステムをスキャンして、アプリケーションが残していったと思しきファイル/エントリを削除してくれるのがありがたい。が、同じくらいうれしいのが「強制削除」機能や「エントリの削除」機能。アンインストーラがきちんと動作しなかったり、変な情報が残ったりといったアクシデントは、頻度こそ高くないものの、起きると面倒。そうした状況にも対処できる、手元に置いておいて損のないソフトだ。
(土屋 佳彦)