ゲームをしながら知識を得られる学習補助ソフト。問題に答えていくというタイプの学習ソフトはめずらしくない(というか普通だ)が、「スロットビスクさんの世界地図」では、さらにスロットマシンが組み合わされ、手の込んだものになっている。操作はマウス、キーボードのどちらでもよい。問題スタートやデータの表示などはメニューから行うが、メニューを表示させる方法がなかなか気が利いている。マウスであれば画面上のどこでもいいからクリックする、キーボードなら何かのキーを押す、という、非常に簡単かつアバウトな仕様。このおかげでストレスなく、次々と問題を表示させることができる。
得点は問題の正解ではなく、スロットマシンで決まるというのもミソ。いくら正解しても絵柄が揃わなければ得点にならないわけで、苛立ちもするが、闘争心を呼び覚まされもするという仕掛け。ポイントが0になるとゲームオーバーになるわけではなく、マイナスがついて続くのもうまい作りだ。ただ正解を続けて得点を積み重ねるだけではやがて飽きてしまうが、飽きさせず、多くの問題を解かせるためには、なかなかよくできた仕組みだと思う。
(土屋 佳彦)