Gmailをオンラインストレージとして、ローカルドライブと同じように扱えるようにしてくれるユーティリティ。「GMail Drive shell extension」は、Gmailを仮想ドライブとして扱えるようにするためのシェル拡張ソフト。Gmailが提供する大容量のディスクスペースをオンラインストレージとし、ローカルドライブと同じように、エクスプローラから扱えるようにする。
インストールすると、「(マイ)コンピュータ」内に「GMail Drive」という仮想ドライブが作成される。「GMail Drive」内でファイル保存操作を行うと、当該ファイルがGmailにアップロード・保存される仕組み。「GMail Drive」のファイルを読み込むときは、Gmailからローカルにファイルがダウンロードされるようになっている。
「GMail Drive」は一部の操作を除き、通常のドライブとほぼ同じように扱える。「GMail Drive」内でのコンテキスト(右クリック)メニューは「GMail Drive shell extension」独自のものとなるが、「Open」「Cut」「Copy」「Delete」「Paste」「Property」など、一般的な操作に必要な項目が用意されている。「View(表示方法の指定)」「Sort by(ソート)」「Refresh(更新)」「New(新規作成)」といった操作もコンテキストメニューから実行できる。
「GMail Drive」内にフォルダを作成し、ファイルを分類・保存することもできる。ローカルドライブから「GMail Drive」へのファイルのコピーや移動、「GMail Drive」内フォルダ間のファイルのコピーや移動はドラッグ&ドロップで行える。
ローカルドライブと異なる点は「GMail Drive」内でファイルをリネームできない、保存(アップロード)できるファイルのサイズが最大25MBまで(2012年5月30日現在)など。そのほかにもGmailの仕様によるいくつかの制限が存在する。
「GMail Drive」を利用するには、Gmailへのログインが必要。「GMail Drive」を開く際には、ログイン画面が表示される。ログイン状態の保持やログアウト、別のGmailアカウントへの切り替えなどの機能も備えている。
「GMail Drive」に保存したファイルは、Gmailでダウンロードできる。出先などで「GMail Drive shell extension」がインストールされていない環境でも、ブラウザからGmailにログインすれば、ファイルを読み出すことができるようになっている。