座標や色情報の表示、拡大鏡など、マウスポインタの現在位置に関する、さまざまな情報を取得できる“マウスポインタ位置情報ユーティリティ”。「MPP Utility(Mouse Pointer Position Utility)」はその名の通り、マウスポインタの位置情報に関する機能がまとめられたユーティリティ。搭載された機能は大きく分けて、
- 座標・色情報の表示
- 二点間の距離の計測
- 拡大鏡
- 位置の記憶・移動
の四つ。さらにマウスポインタの操作をキーボードで行える、も搭載する。「座標・色情報の表示」機能では、マウスポインタがあるXY座標および色(RGB)情報を確認することが可能。色情報は、サンプルが画面内に表示され、マウスの位置と色とを正確に知ることができる。
「二点間の距離の計測」機能は、マウスクリックで始点位置を確定すると、マウスの現在位置(終点)までの距離を表示してくれるもの。二点を結ぶ直線距離と、二点間の横距離(X座標の差異)および縦距離(Y座標の差異)とがリアルタイムで表示される。
「拡大鏡」機能は、マウスポインタの位置を中心に、デスクトップの一部分が拡大表示されるもの。拡大率はドロップダウンメニューから選択する(100/200/300/400/500%)か、数値の直接入力で指定できるようになっている。
「位置の記憶・移動」では、最大10件までのマウスポインタ位置を記憶させることが可能。コンテキスト(右クリック)メニューから選択することで、任意の位置にマウスをすばやく移動させられる。移動後にクリック操作を実行するよう指定することも可能。3ボタンまでのマウスに対応し、左/中/右ボタン、シングル/ダブルブリックの組み合わせで1回の操作を行える。
「キー操作モード」では、マウスポインタの移動やクリックといった操作をキーボードで行えるようになる。
- カーソルキーおよび数字キーで指定方向に移動
- 【Ctrl】+【1】/【3】/【7】/【9】/【5】でデスクトップの四隅または中心に移動
- 【Enter】/【Shift】+【Enter】/【Ctrl】+【Enter】で左/中/右クリック
といった操作が割り当てられている。移動させる距離(ステップ数)は、ユーザが任意に指定できる。「位置の記憶・移動」「キー操作モード(の開始)」には、ホットキーを使用する。ホットキーは【Ctrl】/【Shift】などの特殊キーとアルファベットキー、ファンクションキーの組み合わせで指定できる。ホットキーに「始点確定」「状態(設定の有効/無効)切り替え」といった機能を割り当てることも可能だ。