デジカメ写真などを素材に、イメージが徐々に変化するモーフィングアニメーションを作成できるソフト。「FotoMorph」は、手軽に使えるモーフィングアニメーション作成ソフト。簡単な操作で、動きのある映像表現を実現できる。人物のスナップ写真や山岳の風景写真など、共通点のある2枚の画像を利用する「モーフ(画像1から画像2に全体の形が変わる)」のほか、画像1が次第に薄れ、徐々に画像2が現れる「トランジション」、画像内の一部が徐々に形を変える「ワープ」、画像の一部分にズームアップする「パン」のアニメーションを作成することもできる。
アニメーションは、“1回の変化”のタイムラインを示す「シーケンス」と、シーケンスをまとめた「プロジェクト」とで構成される。アニメーションの作成方法は、(1)画面サイズと秒あたりのコマ数(10/15/20/25/30)を指定してプロジェクトを作成し、(2)プロジェクトに複数のシーケンスを配置して、効果の設定を行う、というもの。複数の効果をつなぐことにより、元画像→モーフで変化→一部にパン(ズームアップ)というように、連続して変化するアニメーションを作ることも可能だ。
使い方は簡単。例えば「モーフ」では、
- 変化前/変化後の画像を読み込む(2枚が並べて表示される)
- 画像上で対応させる点を指定(時間の経過につれて、画像1の点Aから画像2の点Bに徐々に移動)
- プレビューで動画を確認しながら、画像を変化させる継続時間、変化前/変化中/変化後の停止時間を設定
すればよい。対応する点の指定は「人の眼の位置」「山の頂上」など、画像の特徴的なポイントを押さえ、「点」で囲まれた三角形の範囲(面)を移動させるイメージで行えばわかりやすい。素材として利用できるのはBMP/JPEG/PNG/TIFF/GIF形式の画像ファイル。出力はSWF/AVI/GIFに対応する。Flashビデオ(SWF)とHTMLファイルとを同時に出力することも可能だ。
そのほか、
- 読み込んだ元画像に対するサイズ変更や回転・反転
- 元画像を部分的に変形させるデフォルメ処理
- 明るさ、彩度、RGBなどの画質調整
- シャープ、ぼかし、油絵などのエフェクト
- 動画上へのテキスト表示(テロップ)
なども行える。