銃器やガンテクニックに対するこだわりや蘊蓄がおもしろい“B級アクション映画風RPG”。探偵事務所のメンバーとなり、数々のミッションをクリアして、物語を進めよう。舞台はゲームやアニメが禁止された近未来の東京
「ゲームウォーリアーズアゲイン〜大都会を撃て〜」は、ゲームやアニメなどの娯楽が全面的に禁止された近未来の日本を描く異色のRPG。舞台は西暦2030年の東京。「青少年に有害」という理由で、あらゆるゲームやアニメ、映画などが「娯楽・遊戯規制法」によって禁止され、違反した者は特別高等警察の手で容赦なく逮捕されていた。
主人公「御前崎敏郎」はかつて、政府のゲーム規制と戦う「ゲーム・カートリッジズ」の一員だた。しかし、仲間の裏切りで組織が壊滅したあとは「遂行者(エグゼクター)」として日々を過ごしていた。
遂行者は、この荒廃した時代に登場した影の仕事人のこと。報酬次第で合法・非合法を問わず、どのような仕事でもこなす荒くれ者だ。御前崎が所属するのは、東京都中野区・中野ブロードウェイの一角に事務所を構える「下兵田探偵事務所」。警察の手によらない事件の解決を求め、今日もいくつもの依頼が持ち込まれていた……。
操作はキーボードで行う。基本的な操作は、「RPGツクール」で作成された多くのRPGと同様。ただし、セーブ方法や戦闘画面の表示などで異なる点もあり、独特の雰囲気を醸し出している。
依頼者に会う前にあちこちに出かけ、装備を整えたり、レベル上げをしたりしよう
同じ探偵事務所の仲間──コンピュータと爆弾のプロで長髪の「ウィロー」、男言葉でしゃべり、銃の腕も確かな「有坂ともえ」──もエグゼクターとして、御前崎と常に行動をともにする。
ゲームの基本は、
- 所長の下兵田と話し、持ち込まれた複数の依頼から受ける仕事を決め、クライアントのところに出向いて実作業に入る
というもの。ゲームではこの作業を繰り返す。ひとつのミッションは短め。受ける順番は決まっていない。選んだ依頼によっては、ほかの依頼を遂行できなくなるものもある。仕事は、依頼人と話をして承諾の返事をした時点からはじまる。逆にいえば、それまでの行動は自由。すぐに依頼者のもとには出向かず、行動可能な範囲内でザコ敵と戦ってレベル上げをしたり、武器や防具、回復アイテムなどを購入したりして、入念に準備をしておくことが重要だ。
依頼内容は、犯罪組織の撲滅や輸送車の護衛、暴走兵器の破壊、テレビ局の襲撃など、さまざま。この時代の東京には、犯罪集団や大企業の工作員、ゲリラ化したアニメやゲームの愛好家集団が入り乱れ、外国のスパイ組織なども暗躍。まさに“魔都”と呼ぶべきデンジャラスゾーンと化し、任務には非常な危険がともなう。
銃器や防具などの装備、各種アイテムは実在のものばかり
ゲームに登場する武器は大きく「拳銃」「短機関銃」「ライフル」「散弾銃」に分類される。「拳銃」は威力は弱いが、装弾数が多めで、命中率も悪くない。長期戦に適している。「短機関銃」は命中率はいまひとつだが、弾を撒き散らすことで複数の敵を蹴散らせる。威力を重視するのであれば「ライフル」がよい。瞬間的な爆発力は「散弾銃」が優れているが、装弾数は少ない。銃は、戦闘中に撃ち尽くすと装弾する必要があるが、戦闘終了後は自動的に装弾され、フルチャージとなる。
そのほかにも使い捨ての武器として手榴弾や火炎瓶、パンツァーファウストなどが用意され、戦闘中にアイテムとして使用できる。アイテムや武器は、材料を揃えて特定の人物のところに持ってゆくと、より強力な武器に改造してもらうことができる。
装備は、空軍ジャンパー、飛行帽、ポリカーボネート面、ジュラルミンの盾、踵で滑る靴など。ゲームソフトも装備として使用でき、銃と同時に装備すると、特殊なテクニックや能力を使えるようになる。ゲームソフト購入時の売人との値段交渉もゲームの特徴のひとつだ。
HPの回復などは、宿屋の代わりに、カプセル内に特殊な液体が満たされたアイソレーションタンクで眠ることで行える。戦闘不能になったメンバーの復活にはAEDを使用する。