データベースとテキストエディタとを組み合わせたテキスト管理ソフト。テキストの閲覧やフォルダによる管理はもちろん、テキストデータの作成・編集、指定文字列の検索なども行える。「外部記憶DB」は、テキストデータを効率よく管理するために作成されたデータベース。タイトルが付けられたひとまとまりのテキストを、1本のファイルと同じように扱うことが可能。階層化されたフォルダによる管理やコピー/ペースト、フォルダ移動などの操作を簡単に行える。データベースエンジンには「Firebird」を使用する(パソコンに未インストールの場合は、「外部記憶DB」のインストール時に同時に導入できる)。
メイン画面は、メールソフト風の3ペイン構成。「フォルダツリー」、各フォルダに含まれるテキストの「タイトル」リスト、テキストを閲覧・編集するための「エディタ」で構成される。3ペインを2ペインに切り替えたり、画面右側に配置されたタイトルリスト/エディタの横割り/縦割りを切り替えたりすることもできる。
タイトルリストでは、各ファイルのタイトルや拡張子、作成・更新・最終閲覧日時、サイズ、文字コードなどが一覧表示される。項目の表示順を入れ替えたり、項目でタイトルを並べ替えたりすることも可能。キーワードでタイトルを絞り込むこともできる(指定文字列を含むタイトルのみを表示など)。
データの入力は、エディタで直接、文字をタイプするか、外部からテキストファイルをインポートすることで行える。エディタで入力した内容は自動保存される仕組み。1行目がタイトルとして認識され、タイトルリストに登録されるようになっている。
データのインポートは、ファイル/フォルダのドラッグ&ドロップで行うことが可能。元のファイル名がタイトルとしてリストに登録される。
データのエクスポート機能もある。任意のファイル形式に変換した上で書き出することが可能。フォルダ単位でエクスポートすることもでき、サブフォルダを持つフォルダは階層構造も維持される。異なる文字コードに変換してのエクスポートにも対応する。
エディタで扱えるデータはプレーンテキスト(.TXT)のほか、各種プログラム言語のソースデータ(XML/HTML/Java/C++など)。拡張子によってファイルの種類が分類され、各プログラムで用いられる予約語/タグなどが色分け表示される。エディタの表示や動作はカスタマイズすることも可能。フォントや色分け時の色をはじめ、入力・移動の方法、折り返しや禁則処理の方法などを、言語ごとに細かく設定できる。
テキストの編集には外部エディタも利用できる。編集後に保存した時点で、データベース内のデータが更新される。複数の外部エディタを登録することも可能で、用途によって使い分けられる。さらに、エディタ以外の外部ツールを登録することも可能だ。
データベースエンジンには「Firebird」を採用。データベース検索、ページ検索ともに高速に行える。データベース検索では、指定文字列が含まれるファイルを絞り込み、タイトルリストに抽出・表示する。文字列は複数を指定することも可能。検索範囲を全データとするか、または選択中のフォルダ内(サブフォルダを含む)に限定するかも指定できる。ページ検索では、テキスト内に含まれる指定文字列を抽出し、順に表示する。
そのほかにも、
- 指定文字の位置をマークする「しおり」
- 先頭が特定の文字ではじまる行を認識し、目次を作成する「目次」
- 過去に選択されたファイルを一覧できる「履歴」
など、多彩な機能を備えている。エディタでの文字入力で威力を発揮する「スタンプツール」も付属する。あいさつ文やメール署名などの定型文をはじめ、メールIDや連絡先などの個人情報、顔文字などを1回のマウスクリックで貼り付けることができる。クリップボードの履歴から選択して貼り付けることも可能だ。