「青空文庫」とは、文学作品をはじめとして、日記、書簡集、美術論、歴史、科学、技術など、あらゆる分野に渡る出版物の中から、すでに著作権が消失しているものをテキストファイル化した、インターネット上の図書館だ。ファイルはプレーンテキストやXHTML/HTML形式で公開されている。「TxtMiru2」では、ダウンロードしたテキストファイルを開けるのはもちろん、指定URLのファイルを表示することもできる。XHTML/HTMLの場合は当然、一般的なWebブラウザでも読むことができるが、「TxtMiru2」を使えば、縦書きで表示されるだけでなく、本のページをめくる感覚で操作することが可能。さらに、文字列検索や栞、履歴などの機能を活かし、効率的に読書を進めることができる。
閲覧していたファイルとページは記録され、次回起動時には自動的に読み込まれるようになっており、「どこまで読んだか」を覚えておく必要もないし、栞機能を使わなくてもよく、手軽だ。この機能は、XHTML/HTMLファイルのURLを直接開いている場合も有効だ。
パソコン上での縦書き表示といえば、フォントによっては文字の並びがずれたり、半角英数字が横倒しになったりして、読みづらい場合もあるが、「TxtMiru2」では文字幅や文字間隔などを調整することで、本物の印刷物に近い、極めて自然なレイアウトを実現している。青空文庫に登録されている膨大な数の古典、名作を、「TxtMiru2」でたっぷり楽しんでほしい。
(福住 護)