完成形に近いテンプレートが豊富に収録され、短時間で美しいはがきを作成・印刷できる“定番”年賀状ソフト。わかりやすいインタフェースで、はじめてでも戸惑うことなく使える。「宛名職人」は、はがきの宛名面・裏面のデザインと印刷はもちろん、住所録データの登録・管理、アドレスブックとのデータ連携といった操作を少ない手順で行える高機能はがき作成ソフト。年賀状のほかにも、暑中見舞いや挨拶状、封筒、宅配便の送付票、名刺、宛名ラベル、タックシールの作成など、幅広い用途に使うことができる。新バージョン「18」では、
- 必要な設定を初回起動時に簡単に行えるウィザード形式の「クイックスタート」
- 機能ごとに操作の要点が図示された「クイックヘルプ」
が追加されたほか、宛名データを管理する「住所録カード」のインタフェースも一新され、よりわかりやすく、使いやすくなった。OS X Lion(10.7)にもアップデータで対応する。住所録の管理では「住所録カード」「住所録一覧」の二つの画面が用意されている。個人別のデータを1枚のカードで閲覧できる「住所録カード」には、自宅・会社の連絡先をはじめ、誕生日や干支、年齢、星座、血液型、性格、趣味など、数多くの項目を登録することが可能。メモを入力するための備考欄も用意されている。カード画面は、前バージョン「17」で導入されたアドレスブック風のルックスをさらに改良。より重要な項目を画面上部に集め、細かな個人情報やはがきの送受信履歴などは、タブ切り替えで表示されるようになった。
「住所録一覧」は、表形式で宛名や住所を確認できる画面。五十音、会社名、都道府県などで抽出されたデータをリスト表示する「フィルタビュー」や、キーワードや条件を任意に設定できる「スマートグループ」により、膨大な登録データから短時間で必要なものにアクセスすることが可能。登録された住所録データをアドレスブックと同期させるシンクロ機能もあり、アドレスブックを介してiPhone/iPadと同期させることもできる。
宛名面・裏面のデザインには、用紙種類やサイズ、基本レイアウトがセットになった「テンプレート」が多数、用意されている。文面やイラストも入り、そのまま完成形として利用できるものも多く、気に入ったテンプレートが見つかったら、プリンタや用紙サイズを指定して、印刷を実行するだけでよい。テンプレートの選択から、わずか3ステップで作業が完了する。
もちろんデザインをカスタマイズすることも可能。プレビュー上でアイテム(郵便番号、住所、会社・氏名、イラスト)を選択すると、対応する編集メニューが表示され、住所の印刷フォントを変更したり、部署名や役職名の有無、印刷位置(氏名の前、肩など)を指定したりといった操作を行える。新しいアイテムを加えたり、プレビューでバランスを見ながら、アイテムの位置を調整したりすることも可能だ。
写真を読み込むフレーム入りのテンプレートも豊富だ。iPhotoに登録された写真をサムネイル表示する「イメージブラウザ」からドラッグするだけで、フレーム内に写真が配置される仕組み。写真を切り抜くのためのマスク機能もある。丸や四角、星形、吹き出しなど、さまざまな形に写真を切り取ってはめ込むことができ、デザインの幅が広がる。