オンラインメモサービス「Evernote」用のクライアントソフト。「Evernote」は、テキストや画像、Webページ、音声、PDFファイルなどをメモとしてインターネット上のサーバに保存できるクラウドサービス。ローカルに保存したメモとサーバ上のメモとは定期的に同期され、外出先のパソコンやモバイル機器などの(ローカルではない)環境でも、常に最新のメモを利用できる。
「Evernote」では、メモは「ノート」と呼ばれ、フォルダに相当する「ノートブック」で管理する。「ノート」では、テキスト、画像、Webページ、PDFファイルをメモすることが可能。テキストでは、フォントや文字色、文字修飾(太字/斜体/下線/取り消し線)、文字揃え(左揃え/中央揃え)を指定することができ、水平線や表を挿入することもできる。ノート内への画像の挿入は、エクスプローラなどからのドラッグ&ドロップで簡単に行える。PDFファイルも同様に、ドラッグ&ドロップでノート化することが可能だ。
Webページを丸ごとノートにすることも可能。(「Evernote for Windows」と同時にインストールされる)ブラウザからの取り込み機能「Webクリッパー」を利用すれば、取り込みたいページをInternet Explorerで開いた状態からワンクリックでノート化できる(Firefox、Google Chromeで利用する場合は別途、作者のホームページからダウンロードできるエクステンションをインストールすればよい)。Webブラウザから取り込むと自動的にURLが記録され、元記事も簡単に参照できるようになる。
ノートには、分類のためのタグを付けたり、関連URLを記録したり、ToDoチェックボックスやハイパーリンクを追加したりすることも可能。「選択した文字列を暗号化し、第三者には見えなくする」機能もある。
さらに、通常のノートに加え、
- 手書きの曲線を描ける「インクノート」
- 音声を「Evernote for Windows」上で録音・保存できる「音声ノート」
- Webカメラのスナップショットをメモ化できる「Webカメラノート」
なども作成できる。作成したノートの「ノートブックやタグによる分類」「キーワード検索」「属性による検索・抽出表示」にも対応する。抽出に利用できる属性は「作成日以降(以前)」「変更日以降(以前)」「画像、音声、暗号化されたテキスト、ToDoアイテム、未完了のToDoアイテム、完了したToDoアイテム、PDF、添付を含むもの」「ノートのソース」などと多彩だ。
ノートを共有することも可能。ノートブックを世界中のユーザに公開したり、特定のユーザを招待したりすることもできる。ノート単位でのメール送信やFacebook/Twitterへの投稿、ノートのURLのクリップボードへのコピーなども行える。