Windows、Mac、Androidで利用できる、マルチプラットフォーム対応の総合セキュリティ対策ソフト。「カスペルスキー 2012」は、ウイルスやフィッシング詐欺、不正アクセスなど、さまざまな脅威からパソコンを守ってくれるセキュリティ対策ソフト。クラウド技術や「プロアクティブディフェンス」により、未知の脅威にもすばやく対応。TwitterやFacebookなどのSNS経由での被害も防いでくれる。新バージョン「2012」ではインタフェースを一新し、従来以上に操作性が向上。フィッシング詐欺対策機能などの強化も図られた。さらに「マルチプラットフォーム」対応になり、Windows、Mac、Android各OSの機器3台までに、自由に組み合わせてインストールできる。
主な保護機能は、
- ウイルスをはじめとした不正プログラムの検知・駆除
- ファイアウォールによる不正アクセスの遮断とプログラム別のアクセス制御
- スパムメールの処理やポップアップ広告の禁止
など。さらに、- 履歴情報などの消去によるプライバシー保護の強化
- ユーザごとにインターネットの利用時間やプログラムの制限を指定できる「保護者」機能
- Windowsのシステムエラーや異常を検出できる診断機能
- Internet Explorerの安全性を向上させる設定診断
- ネットワークの通信状態をチェックできるモニタ機能
- 実行中のアプリケーション一覧やそれぞれのCPU使用率、メモリ使用量などの表示機能
- 仮想環境を使った安全な状態でWebを閲覧できる「セーフブラウザ」
- 安全な環境で不審プログラムなどをチェックできる「セーフデスクトップ」
- キーロガーによる入力情報の漏洩を防ぐ「セキュリティキーボード」
といった機能を搭載し、ソフトまかせで自動的に保護されるだけではなく、ユーザが積極的にパソコンの状態を監視・把握したり、パソコン環境を危険にさらしたりすることなく、より安全な状態でプログラムのチェックやオンラインショッピング、ネットバンキングなどを行えるようになっている。ウイルスをはじめとした不正プログラムに対しては、ファイルを開くときやメールの送受信時、Webページの閲覧時、メッセンジャーソフトの利用時などにリアルタイムでチェックと防御を行う。「プロアクティブディフェンス」機能により、定義ファイルに登録されていない未知の脅威にも対応することが可能だ。
マニュアル操作によるスキャンには「完全スキャン」「簡易スキャン」「脆弱性スキャン」の3種類がある。さらに個々のファイルも、ウィンドウ上へのドラッグ&ドロップやエクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューから簡単にチェックすることが可能。もちろん各マニュアルスキャンのスキャンレベルやスキャン対象、スケジュール設定による自動実行なども指定することができる。
そのほかにも、
- スキャン対象に含める項目の指定
- 「カスペルスキー」自身の設定変更や改ざんを防ぐ「セルフディフェンス」
- 省電力設定(バッテリー駆動中はスケジュール設定されたタスクを延期)
- 各種イベントの通知
- 万が一、改ざんなどの被害を受けた場合にも元へ戻せる「ロールバック」
- 全画面表示中はメッセージの通知などを一時停止する「ゲームモード」
- 設定のエクスポート/インポート
など、多彩な機能や設定オプションが用意されているWindows版ではメイン画面のほかにガジェットも用意され、どちらでも保護の状態を確認したり、設定を変更したりすることができる(ガジェットに表示するボタンはカスタマイズすることが可能)。