“ストーリー重視”のマルチシナリオRPG。魔界王に仕える十二騎士の一人となり、異界である獣人界から魔界への帰還を目指す。異界に追放された仲間の騎士を探し出し、魔界への帰還を目指す
「魔界王伝II −異界の十二騎士−」は、十二騎士の一人となり、「追放されてたどり着いた獣人界から魔界への帰還を目指す」という設定の高難易度RPG。散り散りに飛ばされたほかの騎士を見つけ出し、仲間とするか、吸収して自らの能力を上昇させ、獣人界が滅亡するとされる期限の前に帰還を果たすことが目的。悩ましい選択をたびたび迫られ、プレイヤーの選択によってストーリーが分岐してゆく。
ゲームの主人公は射手座の騎士「アリフ」。冷静沈着で、高い魔力と射撃技術を兼ね備えている。栄えある十二騎士の一人として魔界王に仕えていたが、かつて魔界に栄えた帝国の再興を目論む者たちの襲撃により、王は奈落の底に幽閉され、アリフをはじめとした騎士たちは時空の狭間へと飛ばされてしまう。
アリフの目的はただひとつ。一刻も早く魔界へ帰還し、虜囚となっている王を解放して、襲撃者を掃討すること。時空の狭間で出会った、人語を解し、あらゆる世界の知識を持つ盾のサポートを受けながら、魔界に帰るための方策を探し求める。
扉を開き、時空の狭間から異なる世界へと移動するアリフ。移動した先は、獣人が住み、魔界の影響を強く受けている世界──獣人界だった。アリフはほかの騎士の気配を感じ、王国騎士を探し出すことを当面の目的とする。騎士はほかの魔族よりも優れた力を持ち、帰還のための大いなる手助けとなるだろう。しかし、騎士の中にはもともと対立する意見を持つ者もおり、王の力が及ばない地での対面の結果がどうなるかは、その時々の状況と決断次第。果たしてアリフは8月第4週のタイムリミットまでに魔界に帰還できるだろうか……。
ダンジョン内で魔物と戦い、経験値とアイテムを稼ぎながら、ストーリーを進める
ゲームの内容は、世界地図で行き先を指定し、ダンジョンの中を探索するRPG。特定の場所に行ったり、特定のダンジョンを攻略したりといった条件をクリアすることで、キャラクタ同士の会話イベントが発生し、物語が進展する。
ダンジョン内での魔物との戦闘は、ランダムエンカウントとシンボルエンカウントの併用で発生する。シンボルエンカウントの魔物はマップの要所に配置されていることが多く、倒さないと目的地にたどり着くことができない。ランダムエンカウントの魔物は、経験値やアイテムなどを稼ぐのに使用すればよい。戦闘したくない場合は「行動力」を1消費して、回避・逃走することが可能。行動力はダンジョン内で何か行動するたびに消費され、マイナスになるとダンジョンから追い出される。
戦闘は、魔物(基本3体)と最大4人のメンバーによるターン制。戦闘ではHP(耐久力)とSP(スキルポイント)が大きな役割を果たす。HPは敵の攻撃でダメージを受けることで減少し、0になると「瀕死」となって戦闘不能になる。ただし、味方の回復スキルなどでHPが回復すれば再度、戦闘に復帰できる。
SPは、スキル発動の際に消費されるポイント。スキルには、魔力攻撃系(単体・全体)、物理攻撃系(単体・全体)、サポート系、装備系など、多彩な系統があり、1キャラクタにつき最大三つまで装備できる。消費したSPは、城で休養したり、ダンジョン内の「回復の泉」に入ったり、戦闘中に「防御」したりすることで回復する。
かつての仲間を吸収するか、再び仲間とするか、究極の選択を迫られる
ゲームの大きな特徴は「出会った王国騎士を仲間にするか、吸収するかの選択を迫られる」こと。魔界王に仕える十二騎士は、王から与えられた術により、相手の魂を吸収して自らの能力を大幅に上昇させ、相手の持つスキルを習得できる。プレイヤーは、
- 吸収の力をまったく使わずに仲間を増やす
- すべての場面で吸収を選択し、能力を高める
- その場に応じて吸収するか、しないかを選択する、中立的な立場を取る
のいずれかを自由に選択することが可能。プレイヤーの選択で、物語の展開は大きく変わってくる。いったん仲間に迎え入れたキャラは、離脱することはない。パーティのメンバーが4人を超えた場合は、戦闘に参加させるキャラを「編成」画面で選択することができる。「編成」画面では、一人を選んで、武器・防具の強化、スキルやロールの設定、力のかけらの配分を行うことも可能だ。
武器・防具の強化に必要な「強化力」と、HP、攻撃力、防御力、魔力、俊敏性を上昇させる「力のかけら」とは、ダンジョンの探索などで入手することが可能。武器は1回強化するごとに強化レベルが1上昇し、レベル8に達すると別の武器に変化して、性能が大幅に向上する。
スキルは、王国騎士を仲間にするか、吸収することで入手できるほか、魔道書を入手・購入することでも追加できる。いったん入手したスキルは、個数などに制限はなく、無制限に設定することが可能だ。
ロールには、特殊効果なしのノーマルのほか、戦士、魔法使い、僧侶、鎧騎士、忍者の5種類がある。設定したロールにより魔力や攻撃力、俊敏性などが増減するほか、「2ターンだけ狙われない(僧侶)」「標的になる(鎧騎士)」といった特殊効果もある。
「魔界王伝II −異界の十二騎士−」には、時間経過の概念がある。城で休養したり、イベントを終了させたりすることで、1週が経過する。ゲームは1月の第1週からはじまり、8月の第4週を過ぎると獣人界が滅亡すると予言されている。