Windows Live SkydriveやAmazon Cloud Driveなどのクラウドストレージ(オンラインストレージ)サービスを手軽に利用できるようにしてくれるソフト。クラウドストレージを仮想フォルダとしてマウントし、エクスプローラでファイルのコピーや移動などを行えるようにする。「Gladinet Cloud Desktop」は、インターネット上にファイルを保存できる「クラウドストレージ」の管理を行うためのソフト。クラウドストレージを仮想フォルダとしてマウントできるため、Webブラウザでログインしたり、アップロードしたりといった操作が不要。デスクトップで普通にファイルをコピーする感覚で、クラウドストレージを利用できる。バックアップ機能を利用して、ローカルパソコン上のファイルをクラウドストレージにコピーすることも可能だ。
「Gladinet Cloud Desktop」を利用するには、少なくともひとつのクラウドストレージサービスに加入し、アカウントを取得しておく必要がある(FTPサーバでもよい)。(インストール後の)初回起動時に、利用するクラウドストレージサービスを選択し、アカウントとパスワード(FTPサーバの場合はURLも)を設定すれば、クラウドストレージがフォルダとしてマウントされる仕組み。対応するクラウドストレージサービスは、
登録されたクラウドストレージは、「My Gladinet Drive(Zドライブ)」内のフォルダとしてマウントされ、エクスプローラからZドライブ内のフォルダを開く形でアクセスすれば、ファイルのコピーや削除といった操作を行える。複数のクラウドストレージをマウントすることも、もちろん可能だ。クラウドストレージの追加登録や管理を行うには「Management Console」を使用する。主な機能として「Cloud Drive」「Cloud Backup」「Cloud Sync」が用意され、ユーザがドロップダウンリストで機能を選択すると、画面全体が切り替わる。
「Cloud Drive」は、「Gladinet Cloud Desktop」の基本となる、フォルダのマウントや解除を行うためのもの。マウントされたクラウドストレージは一覧表示され、アカウント情報の表示や名前(管理上の名称)の変更などを行える。
「Cloud Backup」では、ローカルパソコン上のファイルをクラウドストレージ上にコピーすることが可能。フォルダ単位でコピーしたり、ファイルの種別(形式)単位でコピーしたりできる。いずれの場合もローカルパソコン上のフォルダ構成がそのままコピーされる仕組み。バックアップ先を選択したり、実行タイミングを指定したりすることも可能だスケジュール設定も可能)。フォルダ単位でコピーする場合も、対象となる拡張子や除外する拡張子を指定できるようになっている。ファイル形式で指定する場合は、まずパソコン全体のインデックスを作成し、対象となるファイルを一覧でプレビューしてからコピーを行う。ファイルコピー中は、プログレスバーで進行状態を確認できる。処理を一時中断したり、再開したりすることも可能だ。
「Cloud Sync」はファイルの同期機能。複数台のパソコンを利用している場合、共通のクラウドストレージサービスを指定して「Cloud Sync」を実行することで、クラウドストレージを仲介しながら、異なるパソコン間でファイルを同期させることができる。
「Management Console」のほかに「Cloud Explorer」という機能も搭載する。FTPクライアントソフトのような二分割型のファイルリストを使い、ローカルパソコン側とクラウドストレージサービスとの間でファイル操作を行うことができる。
無料で利用できる「Starter Edition」のほかに、有償の上位版「Professional Edition」がある。