ほかのユーザが開いていたり、何らかのトラブルが発生したりで、コピーや削除ができなくなってしまったファイルを、強制的に操作できるようにしてくれるソフト。「Unlocker」は、共有違反などでロックされてしまったファイルのロックを解除するためのユーティリティ。ロックが解除されたファイルは、そのままコピーや移動、削除といった操作を行えるほか、単にロックを解除するだけ(何もしない)を選択することもできる。インストール時のオプションでエクスプローラの機能拡張として組み込めば、コンテキスト(右クリック)メニューから実行したり、「送る」メニューの項目として追加したりすることも可能。すばやく実行できる。
「Unlocker」を利用するには、
- 実行ファイル(Unlocker.exe)を起動
- エクスプローラのコンテキストメニュー(または「送る」)で「Unlocker」を選択
の2種類の方法がある。Unlocker.exeを直接起動する場合は、起動後に表示される画面でファイルまたはフォルダを選択する。フォルダを選択した場合は、当該フォルダ内のファイルのうち、現在ロックされているものがリスト表示される仕組み。コンテキストメニューから「Unlocker」を選択する方法は、より簡単。エクスプローラで目的のファイル/フォルダを選択した状態から右クリックで表示されるメニューで「Unlocker」を選択すればよい。ロックされたファイルがあると、ロックの原因となっているプロセスの名前とパス、対象となっているファイル/フォルダのパス、プロセスID、ハンドルが画面にリスト表示される。画面には「プロセス停止」「ロック解除」「全ロック解除」といったボタンが用意され、ロックを強制的に解除したり、プロセスそのものを停止させたりできるようになっている。
画面上にはボタンのほかにもドロップダウンリストがある。ロック解除後の操作を、
から選択することが可能。操作を選択して「ロック解除」を実行すると、移動やコピーであれば目的のフォルダの指定、名前の変更ならばリネーム用のダイアログが表示され、その場で処理を実行できる。