「MBC Remote Desktop」は、リモート接続されたパソコンにログインして、接続先のデスクトップを操作できるソフト。Windowsのリモートデスクトップ接続機能を拡張したもので、複数台のパソコンに同時にログインし、切り替えながら操作できることが特徴。接続先パソコン（リモートコンピュータ）の画面をキャプチャしたり、一定間隔ごとに自動更新したりすることもできる。Wake up On Lanによる起動にも対応する。

メイン画面は左右に二分割されたデザイン。左ペインにネットワーク接続されたパソコンを登録して「接続」を実行すると、右ペインにリモートコンピュータのデスクトップが表示され、操作できるようになる。右ペインはタブ切り替え式になっており、複数台のパソコンに同時にアクセスして、切り替えながら操作することが可能だ。

リモートコンピュータの情報として登録できるのは、識別のための名前（任意に指定できる）、サーバ（コンピュータ名やIPアドレス）、ポート、MACアドレス、ユーザ名、パスワード、ドメイン名など。ただし、すべての項目を登録する必要はなく、実用上は名前とサーバだけを入力すれば利用できる。ユーザ名とパスワードを登録しておけば、接続と同時に自動でログオンまで行ってくれる。

接続に必要な情報以外には、画面のサイズ（自動/手動/フルスクリーン）や表示色数（カラー深度）などを指定したり、説明を登録したりすることも可能。Windowsのリモートデスクトップ接続同様の「ローカルリソース」設定もあり、リモートコンピュータへログオンしたときに、ディスクドライブやプリンタ、クリップボードなどを自動で接続してくれる。ファイルのやり取りなどの作業が簡単になる。

リモートコンピュータに対しては、画面操作のほかにも、シャットダウンやリブート、Wake Up on LAN機能を利用した起動を行うことが可能。さらに、スクリーンキャプチャ機能を使って、リモートコンピュータの画像（デスクトップ全体または任意の指定範囲）をキャプチャしたり、ローカルコンピュータ上の任意の範囲（「MBC Remote Desktop」の画面外でもよい）を保存したりすることもできる。キャプチャした画像はあらかじめ指定したフォルダに自動保存される仕組み。そのつどユーザが保存先やファイル名を指定する必要はない。