見通しが悪く、次にどう進むかわからない迷路のようなルートを、ダッシュを多用しながら駆け抜ける、スピード感に溢れた3Dゲーム。一人称視点のため、自分の脚で走っているような感覚がある。エフェクトの使い方も効果的で、刺激的なタイムアタックを楽しむことができる。ステージ上のオブジェクトは、ビルやそれ以外の建物、壁や天井、道路などを思わせるデザイン。密集した街並みの中を建物から建物へと跳び移りながら走り回っているような感覚だ。気分はまさに、コンクリートジャングルの中を疾走する現代の忍者か、パルクール(自分の身体だけを使って街中を縦横無尽に駆け、登り、跳び回るエクストリームスポーツ)のトレーサー(プレイヤー)といったところだ。
用意されたステージはレベル1からレベル6までの6ステージ。攻略のポイントは、まずゴールまでのルートを把握すること。そしてダッシュボードを最大限に利用することだ。慣れないうちは前後に移動するパイプや、上下に移動する床などの動くオブジェクトに手こずらされるだろう。方向転換やジャンプのタイミング、正確なコース取りなどが重要だ。
(秋山 俊)