印字品質や速度が向上し、さらに使い勝手がよくなったインク節約ソフト「inksaver」の新バージョン。新機能「強制モノクロ印刷」で、さらなるコスト削減も実現した。インクジェットプリンタ専用。「inksaver」は、インクジェットプリンタのインク噴射量を制御することで、印字品質を保ったままインクを節約できるソフト。日本国内で発売されているほとんどのインクジェットプリンタに対応し、簡単な設定で誰にでも印刷コストを下げることができる。新バージョン「4」では、無駄にカラーインクを使用せずにすむ「強制モノクロ印刷」機能が追加されたほか、目的別やアプリケーション別にセーブ率を設定・登録できるようになった。印字品質や印字速度、安定性の向上が図られ、ネットワーク印刷の対応も強化された。
「inksaver4」では、「どのくらいインクを節約するか」の「インクセービング率」を、0%(セービングなし)から最大75%まで1%単位で設定できる。インクセービング率に加え、カラーインク節約のために常にモノクロで印刷する「強制モノクロ印刷」の使用/不使用を含めた設定は、プロファイルとして登録しておくことが可能。「社内文書用」「プレゼン用」など、最適な設定をプロファイルとして登録しておけば、目的に応じて使い分けることができる。初期状態であらかじめ6種類のプロファイルが登録されている。
新バージョン「4」では、アプリケーションごとにプロファイルを登録することが可能になった。登録済みアプリケーションから印刷する際には、設定されたプロファイルが適用される仕組み。メール、Webブラウザ、Officeアプリケーション……と、使うアプリケーションで自在にセービング設定を変えることができる。
実際に「inksaver4」を使った場合、「どれだけのインク節約効果があるのか」を予測してくれる「セービング予測」機能もある。使用しているインクの価格や年間使用数を入力すると、「inksaver4」未使用時の年間費用と使用時のセービング額が計算される。セービング額は、セービング率の設定時にも同一画面上で参照することが可能で、セービング率設定の参考にできる。
さらに今回のバージョンアップでは、ネットワーク印刷の対応も強化され、家中のすべてのパソコンから節約印刷が可能になった。節約達成メッセージの表示や節約達成時のTwitter投稿などの機能も追加された。ユーザごとに異なるプロファイルを登録することも可能になった。
インクジェットプリンタ専用の「inksaver4」のほかに、レーザープリンタや複合機にも対応する「inksaver4 Biz」がある。