多彩なオプションが用意された、自由度の高い拡大鏡ソフト。マウスのほか、30種類以上のショートカットキーで操作することも可能。「Lupe」はその名の通り、デスクトップの一部を見やすく拡大表示してくれるソフト。拡大表示部分のスムージングや色変換、拡大窓の半透明化、拡大画像のスナップショット保存など、Windows標準の拡大鏡にはない、さまざまな機能を備える。用途に応じて、3種類の動作モードを使い分けることができる。
起動するとタスクトレイに常駐。ユーザの指定した動作モードに応じて、デスクトップが拡大表示される。選択できる動作モードは、
- 固定モード
- ポインタ/カーソル追跡モード
- 全画面モード
「固定モード」は、拡大表示したい場所に、マウスドラッグで拡大窓を移動させて使うモード。実際の虫眼鏡に近い感覚で操作できる。「ポインタ/カーソル追跡モード」は、マウスポインタの動きに拡大窓が追従して動くモード。「全画面モード」では、デスクトップ全体が拡大窓になる。ポインタ/カーソル追跡モードと全画面モードでは、常にマウスポインタが拡大窓内にあることになり、マウスのクリック/ホイール動作は拡大窓内のアプリケーションに対して有効になる。拡大窓の大きさは、幅と高さをそれぞれ10〜1,000pixelの1pixel単位で設定することが可能。固定モードでは、拡大窓の枠のドラッグ操作でも、サイズを変更できる。拡大対象になる領域(拡大窓に対して左上、右上、中央、左下、右下のいずれか)や拡大率(1.0〜8.0倍の0.5倍刻み)を設定することも可能。設定は名前を付けて保存しておこくとができ、呼び出して再利用することができる。
大きな特徴は、多彩なオプション設定項目が用意されていること。拡大された画像を滑らかにするスムージングをはじめ、色の反転や半透明化、赤・緑・青の各色成分の入れ替え、グレースケール化や明るさの設定なども可能。さらに、拡大窓の表示内容をBMP/PNG/GIF/JPEG形式でスナップショット保存することも可能だ。
動作モードの切り替えや倍率変更などの操作をショートカットキーで行うことも可能。計31種類の操作がキーに割り当てられている。もちろんユーザがキー割り当てをカスタマイズすることも可能だ。そのほかにも、
- マウスポインタだけでなく、カーソル(キャレット)も追跡する機能
- 拡大窓の画像をクリップボードにコピーする機能
などを備えている。