【Enter】キーやカーソルキーのように、ホームポジションから遠い位置にあるキーの入力を、ホームポジションで行えるようにする常駐ソフト。「enthumble(アンサンブル)」は、キーボードの操作性を改善し、入力作業を効率化してくれるソフト。起動するとタスクトレイに常駐し、ホームポジションから手を離さないと操作しにくい【Enter】キーや【BackSpace】キー、カーソルキーなどを、【無変換】キーと他のキーとの組み合わせで入力できるようになる。さらにIMEのON/OFF切り替えを、スペースキー付近のキーを使って行うことも可能だ。
「enthumble」では、カーソルキーの操作方法により、レイアウトを「mode_IJKL」「mode_HJKL」「mode_FBNP」の3種類から選択できる。「mode_IJKL」では【I】/【J】/【K】/【L】キーがカーソルキーの【↑】/【←】/【↓】/【→】に、「mode_HJKL」では【H】/【J】/【K】/【L】が【←】/【↓】/【↑】/【→】に、「mode_FBNP」では【F】/【B】/【N】/【P】が【→】/【←】/【↓】/【↑】に割り当てられる。実際の操作は【無変換】キーとの組み合わせで行うため、【無変換】キーを押しながらそれぞれキーを押すことで、カーソルキーの操作(カーソルの移動)を行えるようになる。
カーソルキーのほかに、【Enter】キーなどを【無変換】キーとのコンビネーションで入力することも可能だ。
- 【Enter】キー──【無変換】キー+スペースキー
- 【BackSpace】キー──【無変換】キー+【N】キー(または【M】キー)
- 【Delete】キー──【無変換】キー+【,】キー(または【.】キー)
- 【Esc】キー──【無変換】キー+【変換】キー
さらに、いくつかの「おまけ」機能も用意されている。- IMEの強制ON/OFF──【ひらがな】キーでIMEをONに、【無変換】+【ひらがな】でOFFに切り替える
- 矢印記号(文字)の簡易入力──【Z】と【H】を続けて入力すると「←」、【Z】と【J】で「↓」、【Z】と【K】で「↑」、【Z】と【L】で「→」というように、【Z】に続けて各キーを入力することで、矢印を簡単に入力できる
- 【Ctrl】キーを使わずにキーボードショートカットを操作──【Ctrl】+【A】(すべてを選択)や【Ctrl】+【Z】(取り消し)、【Ctrl】+【V】(貼り付け)といった標準的なキーボードショートカットを、【Ctrl】キーの代わりに【無変換】キーで操作できる
- F1-12降ろし──ファンクションキーの入力を【無変換】キー+数字キーで行えるようにする。例えば【無変換】+【1】で【F1】、【無変換】+【2】で【F2】など
- NoCapsLock──【Shift】+【CapsLock】の大文字固定モードを一時的に動作しないようにする
タスクトレイメニューでは、レイアウトを選択したり、キーボードレイアウト図を表示させたりといったことが可能。Windowsの起動と同時に「enthumble」が起動・常駐するように、スタートアップ項目として登録する機能もある。