テキストエディタにワープロ的な要素を取り入れた“WYSIWYGテキストエディタ”。縦書きを含む豊富なスタイルを使い、思い通りのイメージで文書の編集・印刷を行える。「O's Editor2」の大きな特徴のひとつが、SDI/MDI(タブ式)を併用できるユニークなインタフェース。用途に応じて両者を使い分けることができるほか、MDIウィンドウ/SDIウィンドウを共存させることも可能だ。
“WYSIWYGエディタ”を謳うだけに、編集画面のカスタマイズ機能は強力。縦書き/横書き、文字数・行数、背景色/文字色や段組など、非常に細かく設定できる。設定内容は「スタイル」として保存することが可能で、使用するスタイルは、画面下部のタブで簡単に切り替えられるようになっている。初期状態で用意されているスタイルは、一般的なテキストエディタ風の「標準スタイル」をはじめ、「大学ノート」「原稿用紙」「シナリオ」など、計24種類。ファイルの拡張子とスタイルを関連付けて、特定の拡張子を持つファイルを指定したスタイルで開くこともできる。
青空文庫の文書形式にも対応する。青空文庫の書式に則ったルビや傍点を表示できるほか、アンチエイリアス表示やプロポーショナルフォントを使用することも可能。マウスによるページめくりや栞の機能もあり、快適なテキストビューアとしても使える。
縦書きや文字数カウント機能など、日本語文書を書くために便利な機能を数多く搭載することも特徴。なかでもシナリオ関連機能は強力で、自動整形機能により、ト書きや台詞を字下げしたり、名前を3文字揃えにしたりといったことが可能。現在の文字量をリアルタイムにステータスバーに表示したり、設定した最大字数/頁数に対する不足/超過を表示したりといった機能もある。
文書フォルダ内にある文書の一覧や、編集中の文書内の見出し一覧を表示することもできる。一覧から「文書を開く」「見出し位置へジャンプする」といった操作はワンクリックで行える。見出し一覧をファイル出力することも可能だ。
そのほかにも、無制限のUndo/Redo、クリッカブルURL/メールアドレス、キーワードなどの色分け表示、自動保存、バックアップなど、テキストエディタとしての基本的な機能は一通り揃う。ウィンドウサイズによってフォントサイズを自動調整するといった機能もある。
印刷では、「スタイル」で設定したパラメータがそのまま反映され、画面イメージに近い形で印刷を行える。用紙を2〜16に分割した分割印刷(2分割の場合は「袋とじ」となる)やヘッダ/フッタの印刷も可能だ。