次々と描かれる三角形が美しいスクリーンセーバ。「Beauty Triangle」は、その名の通り三角形のみで構成されたスクリーンセーバだ。三角形の傾きや中心角度などを変更できるので、数々の表示バリエーションを飽きることなく楽しむことができる。
スクリーンセーバを起動すると、ひとつの大きな三角形の中に小さな三角形が幾重にも描かれたグラフィックが、デスクトップ中央に現れる。といっても、三角形をポンと表示するのではなく、じわじわと浮き上がるように現れ、一定時間表示したあと、またじわじわと消えてしまうという心憎い演出が加えられているのだ。
それだけでも十分美しいと感じられるのだが、筆者が見ていて「これはいい!」と感じた効果がある。それは、すでに表示されている三角形とまったく同位置で次の三角形が描かれることがあるのだが、元の色から次の色への切り替えがとても見事で、イルミネーションを見ているような気持ちになれたからだ。
また、三角形の回転角度(1〜90度)、中心角度(1〜359度)と最大同時表示数(1〜6)の3項目の設定が変更できる。なかでも中心角度は、見た目を最も変えられる項目だ。標準値の60度では正三角形が描かれ、90度では直角二等辺三角形が描かれる。そのほか、高い数値を入力すれば、同時に複数の三角形が表示されてもまったく重ならなくなるなど、いろいろ楽しめる。三角形の重なり合う様を見て、万華鏡を覗いているような楽しみ方もできるのだ。
非常に素敵なスクリーンセーバなのだが、要望をひとつ。現在は表示タイミングこそ一定ではないが、赤・緑・青の三色がローテーションで表示されているので、同じパターンをしばらく見ているとおもしろみに欠けるという印象を持った。配色に関してもランダム性が加えられると、スクリーンセーバから目が離せなくなるのではないかと感じた。
なお、作者のDACCHOさんは、このほか「Moving Pixel」「DD Clock」といったスクリーンセーバを公開されている。特に「Moving Pixel」は、ドットの表現だけで「Beauty Triangle」に負けないぐらいの美しい映像を見せてくれる。
(佐藤 さくら)