ダイナミックな視点移動が楽しい紙飛行機スクリーンセーバ。「"Paper Craft"スクリーンセーバー」は、紙飛行機を素材に用いた3Dスクリーンセーバ。紙飛行機が飛ぶさまを視点を大きく動かしながら描くことで、スピード感や躍動感をうまく表現していることが特徴。好みで紙飛行機の色などをカスタマイズできるだけでなく、視点の追従速度や距離を変更することも可能で、いろいろなアングルで楽しめる。
まず、映画のオープニングを思わせるような出だしからカッコいい。起動すると、減色混合でワイプされるような感じでデスクトップがブラックに。折り目のついた紙がズームアップ表示され、パタパタと紙飛行機が折られたかと思うと、おもむろに発進──この最初のシーンだけで、筆者は「マイッタ」と唸ってしまった。
紙飛行機といえば、フワフワと飛ぶイメージを抱くかもしれないが、「"Paper Craft"スクリーンセーバー」の場合はどちらかといえば、“疾走”しているような感じで飛ぶ。紙飛行機ではあるが、もちろん落ちることはなく、何かの目標に向かって真っ直ぐに飛んでいるような印象だ(旋回しているような感じもあるのですが……)。
そして、このスクリーンセーバにさらに大きな魅力を与えているのが、ダイナミックに変化する視点だ。後方から見ていたと思ったら、視点位置が突然、前方に移ったりする。360°自由自在、しかも滑らかに視点が動くので、見ている人は強い躍動感を覚えるはずだ。しかも、風車をはじめとしたさまざまな形のオブジェクトが浮遊する間を飛んでいくので、スピード感も満点だ。
設定により、印象がだいぶ変わってくることも特徴のひとつだ。「"Paper Craft"スクリーンセーバー」を使ってみよう、という方は、ぜひ設定を変更していただきたいと思う。紙飛行機の面の色、線の色、飛ぶ速度を変えられるのはもちろん、登場するオブジェクトの数や、オブジェクトのフルポリゴン表示のON/OFFなども選択できる。そして、いろいろと変えながら試していただきたいのが、「視点の追従遅延」「視点の距離」の2項目。いずれもスライドバーで設定変更できるのだが、この2項目をあれこれ変えるだけで、さまざまな表情のスクリーンセーバを楽しめる。
(練馬 ベク蔵)