「チビすな!!」は、デジカメで撮影した画像などのサイズを縮小するためのソフト。画像ファイルが保存されているフォルダを開き、変換したいファイルを選択するだけでまとめて縮小して、サムネイルを作ることができる。対応する画像形式はBMP/JPEG/PNGで、相互に変換することができる。サイズを変更せずに、画像形式だけを変更することももちろん可能だ。

メイン画面は機能的に左右に二分割され、左側では画像ファイルの一覧とプレビューを表示し、右側で縮小画像のサイズやファイル形式といった設定を行う。変換対象の登録は、画面上やショートカットアイコンにファイルをドラッグ＆ドロップして行えるほか、フォルダ選択画面から選択することでも行える。変換処理はファイル一覧に展開したファイルの左側にある、チェックマークを入れた画像に対してのみ行われる。

縮小可能なサイズは、640×480または480×360ピクセルか、任意のサイズに設定できる。データサイズや元画像に対する割合を指定できるだけでなく、単に元画像の半分や2倍のサイズという設定方法も用意されている。元画像より大きいサイズを指定することで、画像の拡大にも対応する。また、サイズ縮小と同時に画像を回転させ、縦向きに撮影した写真の向きを修整できる。90度単位で向きを設定できるようになっている。

縮小した画像は、元のファイル名の末尾に特定の文字や数字を付加したファイル名で保存される。追加する文字や数字は、ユーザがオプションで設定することが可能だ。

JPEG形式で保存する場合は、画質を100段階から選べる。Exif情報を持つJPEGファイルは、変換時にExif情報を削除することもできる。

縮小サイズの指定方法は、ピクセル単位やファイルサイズなど、さまざまな設定方法が用意されており、用途に応じてサイズの設定を柔軟に変えられる。また、JPEG形式なら、ファイルサイズで指定する際に最低限確保したい画質も設定できる。これなら、「サイズを小さくしたら画質が悪くなって何の写真かわからなくなってしまった」なんて失敗もなくなる。

さまざまなサイズの画像が混在していても、一発で変換してくれるのもうれしい。また、複数のファイルを縮小する際に、縮小画像のサイズやファイル形式はすべて同じとなるが、画像の回転についてはそれぞれの画像に設定できる点も便利。選択したすべての画像を同じサイズに変更すると同時に、カメラを縦にして撮影した画像のみを選択し、縦向きに修正することができるのだ。

この分野は多くの種類のソフトが公開されていますが、例えばデジカメに付属しているソフトなどではExifを残したまま縮小できますが、多くの枚数を一気に縮小するには不便で、一方、まとめて縮小できるツールではExif情報が残らなかったりして、なかなかしっくり来るものが見つかりませんでした。そこで自分で作ろう、と思いました。

開発中に苦労した点
例えば、極端に多い枚数の画像を一気に縮小するなど、自分が想定していない使い方をされた場合の処理に苦労しました。それと、ファイルサイズを指定して縮小する機能はどうしても付けたかったのですが、それを実現するのにも苦労しました。

そして最も苦労した点はインタフェースです。初心者でもわかりやすく直感的に使ってもらえるようなインタフェースにしたかったのですが、まだまだ自分でも納得がいっていない面が多いです。

ユーザにお勧めする使い方
そもそも開発の発端となったような使い方、つまり、ある決まったサイズに多くの画像を一気に縮小する、という使い方が基本になると思います。それとある程度、パソコンに慣れた方にお勧めしたいのがコマンドラインでの操作です。この「コマンドラインで利用できる」というのがこのソフトの特徴だと思っていまして、これによりバッチファイルやほかのプログラムから呼び出して処理をすることができますし、また、CGIなどを利用してWebサーバ上で起動して処理を行うこともできます。そうしたWebアプリへの利用もぜひ、試していただきたいです。

さらに、画像掲示板などでは、投稿できる画像のデータサイズが決まっていることが多いものですから、画像掲示板をよく利用される方にはぜひ、ファイルサイズ指定の縮小機能を利用していただきたいですね。

今後のバージョンアップ予定
とりあえずはSusie Plug-inに対応して、扱える画像の種類を増やしたいと思っています。それからファイルサイズを指定しての縮小は、現時点ではJPEGの圧縮率のみを変化させて実現していますが、これを画像サイズを変えることによっても達成できるようにしたいですね。

それ以外の点では特に考えていませんが、ユーザさんからの要望があれば、対応を検討していきたいです。