水面の揺らめきをデスクトップ上に施せるスクリーンセーバ。「Screen Saver Aqua」は、ディスプレイをまるで水の中に沈めたかのように、画面が揺らめく様を表現したスクリーンセーバだ。揺らめき方だけでなく、深度やRGBそれぞれの輝度にも変更を加えることができる。
「Screen Saver Aqua」を起動すると、画面が水中に沈んだような錯覚を覚えた。起動と同時にデスクトップのアイコンやウィンドウが波打ちはじめ、揺らめきながらも画面が海の底深く潜っていくかのようにどんどん暗くなるのだ。
ただのスクリーンセーバと違い、設定を変えることで、さまざまな視覚効果を与えられるのが「Screen Saver Aqua」の大きな魅力。付属のドキュメントには設定に関する説明がしっかりと記載されているので、どこを変更すれば見え方がどのように変わるのかを、わかるのもうれしい。設定に少し手を加えるだけで、まったく波打たない状態や見ているだけで酔ってしまいそうな激しい揺らめきを表現してくれるのだ。
設定項目の中で数値を変更できるのは、赤/緑/青の輝度減、深度、波数、振幅、WAIT値の7項目。
赤/緑/青の輝度減は、値を大きくするほどその色が暗くなる。青っぽい水面にしたい場合は、青の設定値を最小値にし、そのほかを最大値に設定すればよい。それに加えて深度を変更すれば、暗くなる度合いを調節できる。
0〜63の範囲で選べる波数値は、値が大きくなるほど細かい処理を行ってくれるが、処理は当然重くなる。作者は8〜24の間で、波数誤差のチェックを入れることを推奨している。また水面の揺らめく幅を決められる振幅値は、0〜3の範囲から選べる。波数値と同様に「振幅誤差」を設定することも可能だ。
WAIT値の数値を小さくすればするほど、短い時間で決めたところまで沈んでしまう。ただし処理をあまり短く設定すると揺らめきどころの話ではなくなってしまうので、標準値の160程度でとどめておいた方がよさそうだ。ちなみに古いパソコンで使用する場合にCPUの使用率を抑えられる設定値も用意されている。
そのほか波の端の描画がきれいになる「きれいに描画」オプションや、デスクトップの代わりにBMP/JPEG形式の画像を画面に表示させるオプションも実装している。画像はディスプレイの解像度に合わせて拡大・縮小表示させることができる。
また画面が水の中でうねるように見える「おまけもーど」も搭載しており、こちらも酔ってしまうほどリアルな動きでお勧めだ。
(佐藤 さくら)