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十返舎一九「東海道中膝栗毛」(1802年)発表の十二年後、文化十一年(1814年)幕府がロシア船の来航に揺れる中で曲亭馬琴四十八歳にして「南総里見八犬伝」の連載が始まった。
連載好評に付、北斎「富嶽三十六景」(1829年)や広重「東海道五十三次」(1833年)の発表相次ぐ出版増刷の中、天保十三年(1842年)馬琴七十六歳まで二十八年間に及ぶ執筆で全九十八巻百六冊の大長編となった。
時に恰も黙阿弥狂言(1860年)の二十年程前にして、ペリーの来航(1853年)以来に国が乱れて大政奉還(1867年)に至る幕末期前に於ける快挙であった。